The news are surprising. と書きたくなるのは、news の末尾に -s が見えるからです。mathematics や physics も同じで、複数形らしい見た目なのに動詞は is になります。「-s があれば複数」という習ったばかりのルールが、ここでは通じません。
では、この -s は何なのでしょうか。この記事では、news のような情報の名詞と、mathematics のような学問名を比べながら、単語の形と文のなかでの数え方を分けて考えます。
先に答えを言うと、-s で終わることと、複数を表すことは同じではありません。news はひとまとまりの情報、mathematics は一つの学問として扱われるため、どちらも単数の動詞を取ります。
news と books の二つの例を手がかりに、同じ -s がまったく同じ印ではないことを見ていきましょう。
-s なのに is で驚くのは、形と意味を一つにしているから
複数の book なら books、複数の student なら students です。この規則は大切ですが、語尾の s は常に「二つ以上」を知らせる印ではありません。英語の単語には、昔の形を残したもの、別の働きをする接尾辞を含むものがあります。
The books are on the table. なら、本が二冊以上あることが文の中に出ています。一方、The news is good. の news は、個々の知らせを一つずつ数える言い方ではありません。「新しい情報というまとまり」を指します。information と似た不可算的な扱いで、単数の動詞と合います。
ここで困るのは、見た目だけなら books も news も同じように -s で終わっていることです。語尾の形だけを頼りにすると、The news is good. が例外に見えます。では、英語は何を見て is と are を選んでいるのでしょうか。
The books are new.:数えられる複数の本。
The news is good.:ひとまとまりの情報。

news は複数の知らせではなく、ひとまとまりの情報
news を「複数形の new」と考える必要はありません。現代英語では、news は一つの名詞として定着しています。The news was unexpected. のように、情報全体を一つの内容として受け取ります。
個別の話題を数えたいなら news item や pieces of news のように言えます。news 自体に a news を付けて一件、二件と数えるのではありません。ここに、形と意味を分けて見る必要があります。
「何件あるか」ではなく、「何が届いたか」を言う語
ニュース番組が三本ある、記事が五本ある、と数えるなら、three news reports や five news stories のように、数えられる名詞を添えます。news はそれらをまとめて「知らせ・情報」と呼ぶときの語です。水を数えるときに a water と言わず a bottle of water とするのと少し似ています。
だから、The news is good. は「良い知らせが一件だけある」という意味ではありません。いくつの話題が含まれていても、それを一つのニュース全体として受け取っているので is になります。単数扱いは、内容が一個しかないという意味ではなく、一つのまとまりとして見ているという意味です。
news は形を分けずに使う
one news と two news のように news の形を変えて数えることは、ふつうしません。news は単数にも複数にも見える同じ形のまま、文では単数扱いです。このため、*a news* や *the news are* を避けるという小さな暗記より、「個数を数える名詞ではない」と知る方が役に立ちます。
mathematics や physics の -ics は、学問を作る形
Mathematics is difficult for some people. の mathematics は、複数の計算を並べているのではなく、数学という一つの学問分野を指します。physics、economics、linguistics も同じように、分野名としては単数扱いになります。
-ics は、ここでは複数の s ではなく、学問名を作る語の一部です。語尾だけを切り取って「複数」と決めるより、単語全体が何を指しているかを見るほうが正確です。

ここでも、数学の中に計算や分野がたくさんあることと、文法上の単数・複数は別です。Mathematics has many branches. では、数学という一つの学問が branches を持つ、と言っています。学問の中身が豊かだから are になる、ということではありません。
| 語 | ふつうの扱い | 見ているもの |
|---|---|---|
| news | The news is … | ひとまとまりの情報 |
| mathematics | Mathematics is … | 一つの学問分野 |
| physics | Physics is … | 一つの学問分野 |
| economics | Economics is … | 一つの学問分野 |
同じ語尾でも、意味しだいで扱いが揺れる語がある
語尾だけで決められないことは、news や -ics だけの話ではありません。statistics は「統計学」という学問なら Statistics is difficult. のように単数扱いになりますが、「統計の数字」という意味なら The statistics are worrying. のように複数扱いになることがあります。
この例が教えてくれるのは、辞書で単語の最後の文字を見るより、文のなかでその語が何を指しているかを見る大切さです。statistics を学問の名前として一つに見ているのか、複数の数値として並べているのか。意味が替われば、動詞も替わります。
1. これは数えられる複数の物か。
2. それとも情報・学問・分野のような一つのまとまりか。
3. 文脈で意味が替わる語なら、いま何を指しているか。
複数形に見えて、本当に複数扱いの語もある
形が -s で終わるから単数、という新しい規則を覚える必要はありません。scissors、pants、glasses のように、ふつう複数扱いにする語もあります。These scissors are sharp. の scissors は、二つの刃からなる道具として複数の形で定着しています。
pair nouns の複数扱いでは、物の作りと語の形が関わります。news や mathematics とは逆に、単語全体が複数扱いとして働く例です。語尾だけではなく、その語が文の中で一つなのか複数なのかを見ます。
一つだけを指したいときは a pair of scissors のように pair を使います。このとき単数になるのは scissors ではなく pair です。A pair of scissors is on the desk. と These scissors are on the desk. を比べると、「一組」というまとまりを言うか、はさみそのものを複数扱いで言うかが分かれます。
news は情報を一つのまとまりに見る語、scissors は複数扱いで定着した道具の語。どちらも -s を含みますが、同じルールの反対側ではありません。だから、-s を見たら単数か複数かを即決する前に、単語全体の役割を確かめます。
日本語は、数の見え方を文脈に任せる
日本語の「ニュース」は一件でも複数の話題でも同じ形です。数学も「数学」という分野名のままです。数を言いたいときだけ「二つのニュース」「三つの問題」のように加えます。

英語は数の形を出す場面が多い言語ですが、すべての語に単純な一対一対応があるわけではありません。news の -s を見て are を選ぶのは、日本語とは違う英語の形を、さらに単純化してしまうことです。
日本語の訳を先に一つ決めるより、英語でその名詞をどんなまとまりとして見ているかを考えます。ニュースが何件含まれるかではなく、情報全体を言っている。計算が何個あるかではなく、数学という分野を言っている。この見方に替えると、is は例外のしるしではなくなります。
動詞を選ぶときは、語尾でなく指しているまとまりを見る
news、mathematics、scissors を並べると、語尾だけで単数・複数を決める方法が危ういとわかります。最後に、文を作るときの判断を短く残しておきましょう。
- news は情報全体として is。
- 学問名の -ics は分野名として is。
- scissors や pants はふつう are。
- 迷ったら、その語が文の中で一つのまとまりか、複数の物かをたずねる。
-s は大切な手がかりですが、最終判定ではありません。形と意味が少しずれる場所にこそ、英語の語の歴史と使われ方が見えます。
The news is … を見たら、「-s なのに is」と驚く代わりに、「情報を一つのまとまりとして見ている」と読んでみてください。Mathematics is … なら、「数学という一つの分野」と捉えます。形と意味を分けて見るだけで、単数扱いの語が丸暗記の一覧から抜け出します。

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news のような形と意味のずれを知ったあとなら、複数の -s がそもそも何をしているのかも、違った角度から見えます。複数の -s の基本的な理由は、英語に複数形のsがある理由で扱っています。数えられる名詞と数えられない名詞の違いは、可算名詞・不可算名詞も合わせて読むと整理できます。
FAQ
news を are で受けることはありますか
ふつうの「ニュース・情報」という意味なら is を使います。複数の news stories のように個々の記事を明示すれば、複数扱いになります。
mathematics は math と言っても単数ですか
はい。math も数学という一つの分野を指すので、Math is … のように単数扱いです。


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