- トレーニングTOEIC testって、本当に完全無料なの?
- これだけでTOEIC対策は足りる?
- 広告が気になるって聞いたけど、実際どうなの?
- 無料アプリと有料アプリって、何がそんなに違うの?
無料で使えるTOEICアプリを探していて、このアプリにたどり着いた方は多いはずです。そして評判を調べると、かなり高い評価が並んでいることに気づいたと思います。
先に結論から言います。問題数は足りています。リスニングもリーディングも単語も収録されていて、完全無料。「無料だから問題が少ない」という説明は、このアプリには当てはまりません。
では、なぜ課金する人がいるのか。分かれ目は、解いた結果が記録され、弱点として返ってくるかどうかです。量が欲しいなら無料で足ります。分析と本番形式が欲しいときに、初めて有料の出番が来ます。
筆者は英検1級を保持し、日本最大級の英語サービスの運営に携わりながら、英語学習アプリを検証してきました。なお当サイトはこのアプリと提携しておらず、紹介しても収益は発生しません。演習量だけが目的なら、正直にこちらをおすすめします。

完全無料で問題もたくさんあるなら、これ1つでいいんじゃないですか?

演習量が目的ならその通りだよ。実際、問題数は十分にある。ただ「解いたあと」に何が起きるかを見ておいてほしいんだ。

解いたあと…?解いて答え合わせをすれば十分では?

そこなんだ。答え合わせで終わると、同じ間違いを繰り返す。記録されて、分類されて、次に何を解くかが決まる。この3つが揃って初めて点が動くんだよ。
- トレーニングTOEIC testが無料でどこまでできるのか
- 「足りないのは問題数ではない」という本当の理由
- 解いたあとに必要な3工程と、誤答の分け方
- 無料で通す場合の組み立て方と、課金を検討すべきタイミング
- 結論:足りないのは問題数ではない
- トレーニングTOEIC testは本当に無料で使える
- では、なぜ課金する人がいるのか
- 「解いたあとの3工程」を分解する
- パート別の攻め方——無料でも順番は決められる
- 本番形式の模試があるかどうか
- 無料アプリで伸びる人と、止まる人の差
- 機能の差は、解いたあとに集中している
- 有料機能は「手間」で代用できる
- 無料で通すなら、こう組み立てる
- 誤答ノートは、1行書ければ足りる
- 課金を検討すべきタイミング
- 無料アプリを渡り歩く「振り出しに戻る」現象
- トレーニングTOEIC testのほうが向いているケース
- トレーニングTOEIC testのよくある質問
- まとめ:量は無料で足りる。決めるのは”解いたあと”
結論:足りないのは問題数ではない
最初に結論を示します。無料アプリの限界は、多くの記事が言うような「量」ではありません。
- 問題数は十分にある:リスニング・リーディング・単語まで無料で収録されています
- 分かれ目は「解いた結果が次の一手に変わるか」:記録・分類・出題の3工程です
- 量が目的なら無料で足りる:課金を急ぐ必要はありません
この記事が他の比較記事と違うのは、「無料アプリは問題が少ない」という通説を否定するところから始める点です。事実として問題数は豊富なので、そこを理由に課金を勧めるのは誠実ではありません。
実際、TOEIC対策で「問題が足りなくて困った」という状況はあまり起きません。市販の問題集を1冊買えば数百問ありますし、このアプリだけでも数千問規模です。多くの人が詰まるのは、解く材料ではなく解いたあとの処理のほうです。

この記事で使う3つの視点
以降は次の順で見ていきます。
- 無料で何ができるか(強みを正確に把握する)
- 解いたあとに何が起きるか(3工程の有無)
- 本番形式の通し演習があるか(試験の技術)
トレーニングTOEIC testは本当に無料で使える
比較の前に、このアプリの強みを正確に押さえます。ここを小さく見せると判断を誤ります。

1収録範囲が広い
公表されている情報によると、リスニング(Part1〜4)、リーディング(Part5〜7)に加えて、目標スコア別の英単語・英熟語問題まで収録されています。TOEICの全パートをカバーしたうえで語彙まで含むという構成です。
1レッスンあたり5〜10問という区切りなので、通勤中や休憩時間の細切れでも進められます。
この「区切りの短さ」は継続の面で効きます。30分まとまった時間がないと始められない設計だと、忙しい時期に手が止まります。5分で1レッスン終わるなら、電車を待つ数分でも開けます。学習量は1回の長さではなく、開いた回数で決まります。
2問題数が豊富
二次情報では、リスニング400問、文法300問、長文読解83問、スコア別の英単語が2万5000問という規模が紹介されています。この量を無料で開放しているサービスは多くありません。
念のため補足すると、これらの数字は二次情報にもとづくもので変動する可能性があります。ただ「無料アプリだから問題がすぐ尽きる」という水準ではないことは確かです。3か月の対策期間で解き切れる量ではありません。
3評価が高い
App StoreとGoogle Playのいずれでも高い評価を得ていると紹介されています。利用者が多く、操作性も良好という評判です。「無料だから品質が低い」という先入観は、このアプリには当てはまりません。
レビュー件数が多いこと自体も判断材料になります。利用者が多いアプリは、それだけ実際の使用に耐えているという証拠だからです。少数の高評価より、多数の評価で高い水準を保っているほうが信頼できます。
4広告は有料プランで消せる
無料版では広告が表示されますが、広告非表示の有料プランも用意されています。学習機能そのものは無料で使えるため、広告が気にならなければ費用はかかりません。
ただし、短時間の学習を高頻度で回す使い方では影響が出る場合があります。数分ごとに広告が入ると集中が切れやすく、結果として「開くのが億劫」になって継続を妨げることがあるためです。自分の使い方に耐えられるかは、試用の段階で確認しておいてください。
では、なぜ課金する人がいるのか
問題数が足りているのに、有料アプリへ移る人がいます。その理由を分解します。
答え合わせと復習は別の作業
問題を解いて、正誤を確認する。ここまでは無料アプリでもできます。しかしスコアが動くのは、間違えた問題を潰したときだけです。
そして間違いを潰すには、まず間違いがどこにあるか分からなければなりません。1週間前に何を間違えたか、覚えているでしょうか。ほとんどの人は覚えていません。
これは記憶力の問題ではありません。人は自分の理解度を過大評価しやすく、「分かったつもり」で通り過ぎてしまう性質があります。だからこそ、記録という外部の仕組みが必要になります。頭の中だけで管理しようとすると、都合よく忘れてしまうのです。
「解いたあとの3工程」が要る
必要なのは次の3つです。
- 記録される:誤答が残らないと、翌週には何を間違えたか忘れています
- 弱点として分類される:パート別・項目別に整理されて初めて傾向が見えます
- 次に解く問題が決まる:弱点に応じた出題があれば、迷う時間が消えます
この3工程が無いと、解いた問題数だけが増えて、間違いは減りません。これが「たくさん解いているのに伸びない」の正体です。
「解いたあとの3工程」を分解する
もう少し具体的に見ていきます。ここは無料でも工夫次第で埋められる部分があります。

1記録:どこで間違えたかを残す
最も基本的で、最も効果が大きい工程です。ノートでもスマホのメモでも構いません。アプリに機能がなくても、自分で残せば代替できます。
記録に必要な情報は多くありません。問題の種類、間違えた理由、次に見るべきポイントの3つだけ。1行で済みます。
2分類:誤答を3種類に分ける
ここが最も差がつく部分です。間違いを次の3つに仕分けてください。
- 知らなかった:単語・熟語を知らずに落とした → 語彙の補強で回収できます
- 気づけなかった:知っているのに構造が取れなかった → 文法・構文の理解が必要です
- 間に合わなかった:時間切れで解けなかった → 時間配分と処理速度の問題です
この3つは対処法がまったく違います。語彙不足が原因なのに構文の勉強をしても点は動きませんし、その逆も同じです。分類せずに量を増やすのが、最も時間を無駄にする方法です。
3次の一手:弱点に応じた出題
3つ目は、無料での代替が最も難しい工程です。自分の弱点に合わせて問題を選び出す作業は、手作業だとかなりの負担になります。
たとえば「時制の問題が弱い」と分かったとして、時制だけを集めた問題を無料アプリの中から探すのは手間がかかります。分類までは自力でできても、その分類に応じた問題を集める工程で止まる人は多くいます。
有料アプリの分析機能や問題レコメンドは、この工程を自動化するものだと考えると価値が分かりやすくなります。できないことをできるようにするのではなく、面倒な作業を肩代わりしてくれるという位置づけです。
パート別の攻め方——無料でも順番は決められる
演習素材が無料で揃っているなら、あとはどのパートから攻めるかを決めるだけです。ここは費用をかけずに判断できる部分なので、押さえておきましょう。
1Part5:最も投資効率が高い
短文穴埋めのPart5は、1問あたり20秒程度で解け、出題される文法項目も限られています。同じ形が繰り返し出るため、慣れた分だけ確実に得点になります。
出題は大きく3種類です。選択肢が同じ語の変化形なら品詞問題、時制や前置詞と接続詞の区別なら文法問題、選択肢が別々の単語なら語彙問題。まず選択肢を見て種類を判別するだけで、解き方が決まります。
とくに品詞問題は、空所の前後を見るだけで意味を知らなくても解けることがあります。無料アプリでも十分に練習できる領域です。
2Part2:リスニングで最初に伸ばす
応答問題は1問が短く、設問数も多いため、慣れがそのまま得点に反映されます。狙うべきは出だしの数語です。何を聞かれているかが取れれば、それだけで選択肢を絞れます。
全体を訳そうとすると、次の設問が始まってしまいます。聞き取れなかった部分があっても、疑問詞さえ取れていれば正解にたどり着ける問題は多くあります。完璧を目指さない姿勢が、このパートでは有利に働きます。
3Part3・4:先読みができるかで変わる
音声が流れる前に設問を読んでおけるかどうかで正答率が変わります。これは知識ではなく技術なので、意識して練習しないと身につきません。
先読みが間に合わない場合は、設問を全部読もうとせず主語と疑問詞だけを拾ってください。方向が分かるだけでも精度は上がります。
4Part7:点数帯によって扱いが変わる
長文読解は配点が大きいのですが、語彙が足りない段階で深追いすると効率が悪くなります。500点未満ならまず単語とPart5、500〜700点ならシングルパッセージ中心、700点以上なら処理速度、という順序が現実的です。
読めない原因が語彙にあるなら、長文を何本読んでも改善しません。語彙という土台を先に厚くしたほうが、長文の伸びも早く出ます。順番を間違えないでください。
本番形式の模試があるかどうか
もう1つ、無料アプリで埋めにくい領域があります。

単発の演習と通し演習は別物
TOEICは2時間で200問を処理する試験です。1問ずつの演習をどれだけ積んでも、通しで解いたときの集中力の落ち方や、時間配分の感覚は身につきません。
本番で「最後まで到達できなかった」となる人の多くは、知識ではなくこの経験が不足しています。
具体的には、リーディング75分で100問を処理します。1問あたり45秒しかありません。Part5に時間をかけすぎるとPart7が塗り絵になるという失敗は、通しで解いた経験がないと本番で初めて起きます。そのときには取り返しがつきません。
試験の受け方という技術
TOEICには、英語力とは別に試験の受け方という技術があります。
- 先読み:Part3・4で音声が流れる前に設問を読んでおく
- 時間配分:リーディング75分をどう割り振り、どの順で解くか
- 見切り:迷った問題を捨てて次へ進む判断
- 集中力の維持:2時間の後半で処理速度が落ちないか
これらは本番形式の模試でしか鍛えられません。無料で押し切ると決めたなら、通し演習の確保だけは別枠で考えてください。
確保の方法は3つあります。公式問題集を1冊買って自宅で通しで解く、無料体験がある教材アプリで模試を回す、あるいは本番を受験そのものを模試として使う。費用と手間のどれを優先するかで選べばよく、「やらない」という選択肢だけは避けてください。
無料アプリで伸びる人と、止まる人の差
同じ無料アプリを使っても、伸びる人と止まる人がいます。その差はアプリの使い方ではなく、解いた問題の扱い方にあります。
1止まる人:解いた数を成果だと思っている
「今日は50問解いた」という記録が積み上がると、勉強した実感が得られます。しかし解いた数はスコアと直結しません。正解した問題は、すでにできることを確認しただけだからです。
とくに厄介なのが、「なんとなく選んで当たった問題」です。正解として処理されるため記録には残りませんが、本番では落とす可能性が高い問題です。ここを見逃すと、実力より高い正答率が出てしまいます。
対策は単純で、解くときに「確信して選んだか、迷ったか」を印で残しておくことです。迷って当たった問題は、間違えた問題と同じ扱いで復習してください。これも完全に無料でできる工夫です。
2伸びる人:間違いを資産として扱う
伸びる人は、間違えた問題を財産だと考えます。間違いは「まだ取れる点数」の在庫だからです。
具体的には、間違えた問題を記録し、理由で分類し、時間を空けてもう一度解きます。この循環が回っている人は、解く量が少なくてもスコアが動きます。
考え方を変えると分かりやすくなります。TOEICのスコアは「解いた問題数」ではなく「潰した間違いの数」で決まります。だとすれば、新しい問題を解くのは間違いを見つけるための作業であり、本番はそのあとにあるということになります。
3差がつくのは3週間目から
最初の1〜2週間は、どちらのやり方でも差は出ません。新しい問題を解くこと自体に効果があるからです。
差が出始めるのは3週間目以降です。記録がない人は同じ種類の問題を何度も間違え、記録がある人はその種類を潰し終えて次へ進んでいます。この差が2か月、3か月と積み重なります。
厄介なのは、この差が本人には見えにくいことです。どちらも毎日同じだけ問題を解いているので、手応えの上では違いが出ません。気づくのは受験後にスコアを見たときで、そこから修正しても次の試験まで待つことになります。だからこそ、始める段階で記録の習慣を入れておく価値があります。
機能の差は、解いたあとに集中している
ここまでの内容を、機能の一覧として整理します。

| 比較軸 | トレーニングTOEIC test | abceed |
|---|---|---|
| 料金 | 完全無料(広告非表示は有料) | Freeプランあり/Proは月1,983円〜 |
| 問題数 | 全パート+単語まで豊富 | 市販教材470冊以上(Pro) |
| 広告 | 無料版では表示 | Proは広告非表示 |
| 記録・分析 | — | 英語力分析・パート別の把握 |
| 予測スコア | — | TOEIC予測スコア |
| 本番形式の模試 | — | オンライン模試が受け放題 |
| 市販教材 | — | 金のフレーズなど定番書 |
※ 2026年7月25日時点の各社公表情報にもとづく整理です。問題数・料金・プラン内容は変更されることがあるため、利用前に公式ページやアプリストアでご確認ください。
表を見ると分かるとおり、上半分(料金・問題数)では無料アプリが健闘し、下半分(記録・分析・模試)で差がつきます。これがこの記事の主張そのものです。
もう1点補足すると、abceedにはFreeプランもあります。こちらは音声再生・自動採点マークシート・学習時間の計測が中心で、問題演習の量ではトレーニングTOEIC testに及びません。両方を無料の範囲で併用し、演習はこちら、紙教材の採点はabceed Freeという使い分けも成立します。ただし記録が分散するため、誤答の管理はノートに一本化してください。
有料機能は「手間」で代用できる
有料に進まないと決めたなら、有料側の機能を自分の手で置き換えることになります。どれも代用できますが、代わりに時間を払います。
1自動記録 → ノート1行
有料アプリが自動で残してくれる誤答履歴は、1問につき1行のメモで置き換えられます。かかる時間は1問あたり10秒ほど。10問解いたなら2分弱です。
代用できない部分もあります。それは「記録し忘れたときに気づけない」点です。自動記録なら抜けは起きませんが、手書きは疲れている日に飛びます。そこだけは自覚しておいてください。
2弱点分析 → 週末の集計
分析機能がやっているのは、誤答を種類ごとに数えて多い順に並べることです。週末に自分のノートを見て、3分類のどれが一番多いかを数えるだけで同じ結論に届きます。
所要時間は5分程度です。重要なのは精度ではなく、偏りに気づくことなので、ざっくりで構いません。
3模試受け放題 → 公式問題集1冊
ここだけは無料での代用が難しい領域です。通しで2時間を再現する経験は、アプリの単発演習では代わりになりません。
現実的な選択肢は3つあります。公式形式の問題集を1冊買って自宅で通す、無料体験のある教材アプリで模試を回す、または本番の受験そのものを模試として扱う。費用・手間・時間のどれを差し出すかの違いで、「やらない」という選択肢だけが不利になります。
無料で通すなら、こう組み立てる
課金しないという選択も十分に成立します。その場合の現実的な構成を示します。
この構成なら総額3,000円以内でTOEIC対策の骨格が揃います。有料プランが必要になるのは、この形で足りなくなってからで十分です。
なお、無料でどこまでできるかの総論はTOEICアプリは無料でどこまで使えるかで整理しています。

1週間のモデルスケジュール
構成が決まったら、あとは回すだけです。働きながらでも続けられる形を示します。
- 通勤(往路):単語問題を10問。耳と目を英語に慣らします
- 昼休みの後半:Part5を10問。短時間で完結する形式が向いています
- 帰宅後の10分:その日の誤答を3分類する。解き直しは週末に回します
- 土曜:その週の誤答だけを解き直す。新しい問題は足しません
- 日曜(2週に1回):模試を通しで解き、時間配分を確認します
平日40分でも、8週間続ければ30時間以上の学習量になります。週末にまとめて3時間より、平日に毎日40分のほうが記憶の定着では有利です。
誤答ノートは、1行書ければ足りる
3分類が有効だと分かっても、実際にどう書けばいいか迷う方が多いので具体化します。完全に無料でできて、しかも効果が最も大きい工程なので、ここは丁寧に説明します。

1行で足りる
必要な情報は3つだけです。問題の種類、間違えた理由、次に見るべきポイント。
- 「Part5・品詞問題/空所の後ろを見ていなかった/前後だけで判断する」
- 「Part3/設問を先読みできなかった/説明文の間に次を読む」
- 「Part7/単語を知らなかった/単語帳に追加」
清書に時間をかけるのは本末転倒です。ノートを作ること自体が目的になってしまうと、肝心の演習時間が減ります。見返す前提で、短く残してください。
いつ見返すか
記録は見返さなければ意味がありません。タイミングは2回です。
- 翌日:昨日の誤答を思い出す。思い出そうとする作業自体が記憶を強化します
- 週末:その週の誤答だけをまとめて解き直す。新しい問題は解きません
週末の解き直しで正解できた項目は、線を引いて消してください。残っている行が、そのまま今の弱点リストになります。減っていく実感があるとノート自体が続きますし、試験前に見るべき範囲もここに集約されます。
分類が偏っていたら方針を変える
1〜2週間続けると、自分の誤答がどこに偏っているかが見えてきます。「知らなかった」が半分以上なら語彙に時間を寄せる、「間に合わなかった」が多いなら解く順序を見直すという具合に、方針を調整してください。
課金を検討すべきタイミング
では、いつ有料を考えればいいのか。判断のサインは3つです。
- 同じ間違いを繰り返していると気づいた:記録と分類の仕組みが足りていません
- 伸びているか分からなくなった:進捗を数字で見る手段がないと、2〜3週間で止まります
- 直前期に模試を複数回解きたい:通し演習の素材が必要になります
逆に言えば、この3つに困っていないなら無料のままで何の問題もありません。課金は学習量を増やす道具ではなく、すでにある学習量の効率を上げる道具です。
判断の目安をもう1つ挙げるなら、「先週アプリを開いた日が何日あったか」です。5日以上なら習慣ができているので、効率を上げる投資は回収できます。2日以下なら、まず開く日を増やすほうが先です。課金しても開く日は増えません。
- 記録と分析が自動:誤答が残り、パート別の傾向が数字で見えます。
- 予測スコアで進捗が見える:伸びているかを客観的に確認できます。
- オンライン模試が受け放題:直前期に何度でも通し演習ができます。
無料トライアルを使えば、これらの機能を実際に触ってから判断できます。合わなければ更新前にやめられるので、リスクを取らずに確かめられます。
無料アプリを渡り歩く「振り出しに戻る」現象
無料アプリを探している方に、ぜひ知っておいてほしい落とし穴があります。
1週間目は誰でも足りている
新しいアプリを入れた直後は新鮮で、機能も十分に感じます。最初の1週間は、どのアプリでも足ります。問題があるのはその先です。
- 最初の1週間:問題なく使える。無料で十分だと感じる時期
- 2〜3週目:解説の物足りなさが気になり始める
- 1か月前後:同じ間違いを繰り返していることに気づく
- 1〜2か月:伸びているか分からず、モチベーションが落ちる
ここでアプリを変えると振り出しに戻る
壁に当たったとき、多くの人は「このアプリが合わないのかもしれない」と考えて別のアプリを探します。そして新しいアプリを入れると、また最初の1週間の快適さが戻ってきます。
しかし2〜3週間すると同じ壁に当たります。これを繰り返すと、半年経っても「最初の1週間」を6回やっただけという状態になりかねません。
避ける方法
壁に当たったときにやるべきことは、道具を変えることではありません。「何が足りないのか」を言葉にすることです。
- 解説が薄い → 理解を助ける材料が必要
- 同じ間違いを繰り返す → 記録と分類の仕組みが必要
- 伸びが見えない → 進捗を数字で見る手段が必要
- 通しで解く機会がない → 模試が必要
言語化できれば、次に必要なのが別の無料アプリではないことが分かります。同じ性格のアプリに乗り換えても、同じ壁に当たるだけだからです。
判断の目安として、乗り換えを考えたときに一度だけ自問してください。「今のアプリでできないことは何か」。答えが出ないなら、まだ道具の問題ではありません。答えが出たなら、その一点を埋められる手段を選べばよく、乗り換え先は自然に絞られます。
トレーニングTOEIC testのほうが向いているケース
ここまで有料の話もしましたが、逆側も正直に整理します。次に当てはまる方には、こちらのほうが素直に噛み合います。
- とにかく費用をかけたくない:完全無料で全パートを演習できるのは大きな価値です
- 演習量だけが欲しい:分析は自分でやるつもりなら、問題数は十分です
- すでに記録の習慣がある:ノートで管理できているなら機能は不要です
- 広告が気にならない:学習機能は無料で使えます
- まず学習習慣を作りたい:課金する前に、毎日開けるかを確かめる段階です
繰り返しになりますが、当サイトはこのアプリと提携しておらず、紹介しても収益は発生しません。それでも条件が合う方には勧めます。使わないまま更新日を迎える契約に、価値はないからです。
とくに最後の項目は重要です。学習習慣がない状態で課金しても、開く日は増えません。まず無料で1か月続けてみて、それから考えても遅くありません。
課金してから後悔するパターンの多くは、機能に不満があったからではなく単純に開かなくなったケースです。月額を払うこと自体が「勉強している気分」の代替になってしまうと、かえって遠回りになります。
トレーニングTOEIC testのよくある質問
無料でTOEIC対策を進めたい方からよく寄せられる質問をまとめました。
本当に完全無料ですか?
学習機能は無料で使えると案内されています。広告非表示にする有料プランは別途ありますが、問題を解く機能そのものに課金は不要です。
広告は多いですか?
無料版では表示されます。短時間の学習を高頻度で回す使い方では気になる場合があるため、試用の段階で自分の使い方に耐えられるかを確認してください。
これだけで何点くらい狙えますか?
一律の数字は示せません。演習量と復習の質次第です。ただし本番形式の模試を一度も解かずに受験するのは、どの点数帯でも不利になります。模試だけは確保してください。
模試はありますか?
本番形式の通し演習は、公式形式の問題集などで別途確保する必要があります。2時間の集中力と時間配分は、通しで解く経験でしか身につきません。
abceedの無料プランと何が違いますか?
abceedのFreeプランは音声再生・自動採点マークシート・学習時間の計測が中心で、問題演習の量ではトレーニングTOEIC testのほうが充実しています。紙の教材を持っているならabceedのFree、演習素材が欲しいならこちらという使い分けになります。
単語は足りますか?
スコア別の英単語・英熟語問題が収録されており、量としては十分です。ただし1つの教材を何周もするほうが定着します。単語アプリとの比較はmikanとabceedの比較もご覧ください。
課金する価値はありますか?
前章の3つのサインに当てはまるなら価値があります。当てはまらないなら、まだ無料で足りている段階です。急ぐ必要はありません。
紙の問題集は買ったほうがいいですか?
無料構成で進めるなら、公式形式の問題集1冊への投資は削らないことをおすすめします。本番形式に触れずに受験するのが最も損だからです。
ほかの無料アプリと一緒に使ってもいいですか?
可能ですが、おすすめはしません。問題と記録が分散し、復習が回らなくなります。無料アプリを5本入れて少しずつ触るより、1本を決めて毎日開くほうが確実に伸びます。
解説が物足りないときはどうすればいいですか?
解説を読んでも腑に落ちない場合、それは解説の量ではなく、土台の理解が足りていないサインです。文法の基礎から立て直す手順はTOEIC文法が苦手な人のやり直し方で解説しています。
スコアが伸びなくなったら乗り換えるべきですか?
確認するのは同じやり方を1か月通したかです。2〜3週間で手を変えると、効いた要因が特定できないまま試行だけが増えます。1か月続けて模試の数字が動かないなら、そのときに対象(語彙か構造か速度か)を見直します。
1日どのくらい使えばいいですか?
時間の長さより毎日開くかどうかが効きます。まとめて2時間より、15〜20分を毎日のほうが定着します。週末だけ長めに取り、平日の誤答をまとめて解き直す形にすると無理なく回ります。
リスニングとリーディングはどちらを先にやるべきですか?
同時に進めて構いませんが、最初に手を付けるならPart5とPart2です。どちらも1問が短く、伸びが早く出ます。長文と音声の長い設問は、その土台ができてからのほうが効率よく進みます。
試験まで時間がない場合は?
残り2か月程度なら、全パートを均等に対策する余裕はありません。頻出パートに絞る判断が必要です。期間から逆算した計画はTOEICを2ヶ月で伸ばす勉強法で解説しています。
まとめ:量は無料で足りる。決めるのは”解いたあと”
トレーニングTOEIC testとabceedを、問題数・解いたあとの工程・模試の有無という観点で比較してきました。
- 問題数は無料で十分に足りている。「量が少ない」は当てはまらない
- 分かれ目は記録・分類・次の一手という解いたあとの3工程
- 誤答は知らなかった/気づけなかった/間に合わなかったに分ける
- 本番形式の模試だけは、無料で通す場合も別途確保する
無料で始めることは、まったく正しい判断です。むしろ学習習慣ができていない段階で課金するほうが失敗します。まず毎日開けるかを確かめて、続いたうえで足りないものが見えてきたときに、初めて次を考えれば十分です。
この記事で繰り返し伝えたかったのは、「無料か有料か」は本質的な問いではないということです。本質は、解いた問題が次の一手に変わっているかどうか。それが回っていれば無料でも伸びますし、回っていなければ有料でも伸びません。
そして足りないものが見えたときも、その多くはノートで代替できます。記録も分類も、道具がなければできないわけではありません。有料の価値は、その面倒な作業を肩代わりしてくれる点にあります。
言い換えると、お金で買っているのは機能ではなく「手間の削減」です。手間を自分で引き受けられるなら無料で足りますし、その時間を演習に回したいなら課金する価値があります。どちらが正しいという話ではなく、何を優先するかの選択です。

この記事の要点をもう一度
判断に迷ったときのために、順序だけ再掲します。
- まず無料で始める:問題数は十分にあります。課金は急がなくて構いません
- 誤答をノートに3分類する:無料でできて、最も効果が大きい工程です
- 模試だけは別に確保する:通し演習は本番形式でしか代替できません
- 3つのサインが出たら課金を検討:同じ間違いの繰り返し/伸びが見えない/模試を複数回
最後に、今日やることを1つだけ。直近で解いた問題のうち、間違えた5問を見返して、3分類に仕分けてみてください。「知らなかった」が多ければ語彙、「気づけなかった」が多ければ文法、「間に合わなかった」が多ければ時間配分。それだけで、明日からやるべきことが決まります。この作業に費用は一切かかりません。
なお、本記事に記載した収録内容・問題数・料金は2026年7月25日時点で公表されている情報にもとづいています。変更されることがあるため、利用前にはアプリストアや公式ページの現在の表示をご確認ください。


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