- レシピーとスタディサプリ、どっちを契約すればいいの?
- レシピーの料金が上がったので、代わりを探している…
- レシピーでTOEIC対策はできるの?
- AIに学習計画を任せたいけど、どちらが向いている?
この2つで迷うのは自然なことです。どちらもAIやカリキュラムが学習を組み立ててくれるタイプで、価格帯も近いからです。機能の名前を並べても違いが見えません。
先に結論を言うと、違うのは手段ではなく目的地です。レシピーは英語力全体を底上げする設計、スタディサプリTOEICはTOEICのスコアに最短で寄せる設計です。
つまり「どちらが優れているか」ではなく、「あなたが今どこへ行きたいか」で決まります。TOEICの点数が必要なら、スコアに直結する設計を選ぶべきです。
筆者は英検1級を保持し、日本最大級の英語サービスの運営に携わりながら、英語学習サービスを比較検証してきました。なお当サイトはレシピーと提携しておらず、紹介しても収益は発生しません。目的が英語力の底上げなら、正直にレシピーをおすすめします。

どっちもAIが学習プランを作ってくれるんですよね?なら安いほうでいいのかな…。

そこが落とし穴なんだ。計画を作ってくれる点は同じでも、どこへ向かう計画かが違う。目的地が違うと、途中の道のりも全然違うんだよ。

目的地…?私はTOEICのスコアが必要なんですけど。

それならもう答えは半分出てるよ。TOEICのスコアに直結する要素が3つあるんだ。それを持っているのはどちらかを見ていこう!
- 「同じ設計を任せる」でも目的地が違うという構造
- TOEICスコアに直結する3要素と、どちらが備えているか
- レシピーの料金改定を受けて代わりを探すときの切り分け方
- 目的別の選び分けと、期間で分ける併用のしかた
- 結論:同じ「設計を任せる」でも、目的地が違う
- レシピーはどういう設計のアプリか
- スタディサプリTOEICはどういう設計か
- TOEICスコアに直結する3要素
- 「設計を任せられる」ことの本当の価値
- 料金は金額より「何に払うか」で比べる
- コーチングと比べたときの位置づけ
- レシピーの料金改定で代わりを探している人へ
- 「英語力が上がればTOEICも上がる」は本当か
- 目的地が決まれば、選ぶほうは1つに絞れる
- レシピーのほうが向いているケース
- 乗り換えで失敗する人は、目的を決めずに動く
- 併用するなら、同時ではなく順番に
- 3か月をどう過ごすかで、差ははっきり出る
- 初週に主導権を渡し切れるかが分かれ目
- レシピーとスタディサプリのよくある質問
- まとめ:目的地で選べば迷わない
結論:同じ「設計を任せる」でも、目的地が違う

・TOEIC対策の講義から始められる
・Part別に問題演習を進められる
・講義と演習の学習順が明確
TOEIC以外のコンテンツを広く試す前に、まず試験対策に必要な講義と演習を一通り触ってみてください。
最初に全体像を示します。この2つは似た性格を持ちながら、ゴール設定がまったく違います。
- 英語力全体を底上げしたい → レシピー。4技能をカバーするオールインワン型です
- TOEICのスコアが要る → スタディサプリTOEIC。講義と模試で本番まで設計されています
- 教材を大量に回したい → どちらでもなく演習型(スタディサプリTOEICとabceedの比較へ)
比較記事の多くが「どちらが優れているか」で語ろうとしますが、この2つは競っていません。向かっている先が違うだけです。だから機能の数を比べても答えは出ません。
口コミの評価が割れるのも、これが原因です。TOEIC目的で総合学習型を使えば「点が伸びない」となりますし、英語力を伸ばしたい人が試験特化型を使えば「試験のことしかやらない」となります。同じサービスが人によって最高にも最低にもなるのは、適用条件が違うからです。

この記事で使う3つの比較軸
以降は次の順で見ていきます。
- それぞれの設計思想(何を目的に作られているか)
- TOEICスコアに直結する3要素(出題形式の演習・模試・パート別対策)
- 料金と、料金改定後の切り分け
レシピーはどういう設計のアプリか
まずレシピーの性格を正確に押さえます。ここを小さく見せると判断を誤ります。

1英語ニュース記事を教材にする
レシピーは、世界中の英語ニュース記事を学習素材として使うアプリです。生きた英語に触れながら学べるのが最大の特徴で、興味のある分野の記事を選べるため学習が続きやすい設計になっています。
教材が「勉強のために作られた文章」ではなく「実際に読まれている記事」である点は、モチベーションの面で効いてきます。読むこと自体が目的になりうるため、学習という感覚が薄れやすいのです。
2リーディング機能の評価が高い
利用者の評価で特に高いのがリーディング機能です。知らない単語の和訳をワンタップで表示できる、読むスピードをペースメーカーで調節できるといった機能が用意されており、読解力を鍛える環境として完成度が高いと評価されています。
とくにペースメーカーの発想は、TOEICのリーディング対策にも通じる部分があります。日本語に訳しながら読むのではなく、英語の語順のまま前から処理する速度を上げるという考え方だからです。読む速度そのものを鍛えたい人には価値のある機能です。
3AIカリキュラムとレッスンの組み合わせ
AIによる学習カリキュラムと、インストラクターによるレッスンを組み合わせる設計です。語彙・文法・リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングをカバーするオールインワン型として位置づけられています。
この「オールインワン」という性格が、そのまま長所にも短所にもなります。幅広く学べる反面、1つの目的に絞ったときの密度は下がります。4技能を伸ばしたい人には理想的ですが、TOEICのL&Rだけが必要な人には、使わない部分が出てきます。
スタディサプリTOEICはどういう設計か
一方、スタディサプリENGLISHのTOEIC対策コースは、名前のとおりTOEICに絞り込まれています。

1体系講義で順序立てて積む
関先生の講義(パーフェクト講義)が用意されており、品詞から文型、時制へと順を追って積み上がる構成になっています。公式のFAQでは、600点未満の方にはパーフェクト講義や英文法編からの開始が推奨され、アダプティブ講座は中上級者向けと案内されています。
2演習と実戦模試まで同じ場所にある
実戦問題集、TEPPAN英単語、実戦模試が用意されており、講義で理解したあとすぐ演習し、本番形式で確認するという流れが1つのアプリで完結します。
この「移動しない」ことの価値は、実際に使うと分かります。講義を見て理解した直後に手を動かすのが最も定着するのですが、別のアプリや教材へ移る手間があると、そのひと呼吸で学習が途切れます。理解と演習の間隔が空くほど、覚えた内容は薄れます。
「分かる」と「解ける」の間を埋める
講義を見て納得した状態は「分かる」であって、まだ「解ける」ではありません。解説を読んでいる最中は、選ぶという行為そのものを経ていないからです。
理解した直後に自力で解く工程を挟んで、初めて定着します。講義と演習が同じ場所にある設計は、この工程を飛ばしにくくするための作りだと考えると理解しやすくなります。
3現在地に応じた入口が用意されている
どこから始めればいいかが設計されているため、学習の順序を自分で組み立てる必要がありません。独学で最も消耗するのが「次に何をするか」の判断であることを考えると、これは大きな負担軽減になります。
英文法は積み木に似ています。下の段が欠けていると、上に何を載せても安定しません。この順序を無視して弱点だけ個別に埋めると、塞いだはずの穴がまた開きます。体系講義の価値は、この順序を最初から内包している点にあります。
TOEICスコアに直結する3要素
ここが判断の核心です。TOEICの点数を動かすのに直接効く要素は3つに絞られます。
- 出題形式に沿った演習:TOEICは形式が安定しているため、同じ形を繰り返すほど有利になります
- 本番形式の模試:2時間の集中力と時間配分は、通し演習でしか鍛えられません
- パート別の弱点対策:どのパートで落としているかを特定し、そこに時間を寄せます
| 要素 | レシピー | スタディサプリTOEIC |
|---|---|---|
| 出題形式に沿った演習 | 主目的ではない | 実戦問題集・TEPPAN英単語 |
| 本番形式の模試 | 主目的ではない | 実戦模試あり |
| パート別の弱点対策 | 主目的ではない | パート別の対策あり |
| 読解素材の質 | 英語ニュース記事で高評価 | TOEIC形式の文章 |
| 4技能のカバー | オールインワン | L&R対策が中心 |
※ 2026年7月25日時点の各社公表情報にもとづく整理です。プラン内容は変更されることがあるため、申込前に公式ページでご確認ください。
レシピーが「主目的ではない」というのは、できないという意味ではありません。英語力が上がれば当然TOEICのスコアにも反映されます。ただしそれは間接的な効果であって、最短経路ではないということです。
とくに読解素材の質という項目では、レシピーが優位に立ちます。実際の英語ニュースを読み続けることは、TOEICの長文よりはるかに難度が高く、それをこなせるようになればTOEICのPart7は相対的に易しく感じられるはずです。遠回りではありますが、到達点は高くなります。

「設計を任せられる」ことの本当の価値
この2つに共通する強みが、学習の設計を自分でやらなくてよい点です。ここは見落とされがちですが、実は非常に大きな価値があります。
独学で最も消耗するのは判断
独学がつらいのは、勉強そのものではありません。「今日は何をやるべきか」「この順番で合っているのか」を毎回考えることです。
この判断には知識が要ります。何から手をつけるべきかは、すでに全体像を知っている人にしか分かりません。初学者が迷うのは当然であって、能力の問題ではありません。地図を持っていない人に「最短ルートを選べ」と言っても無理な話です。
順序が決まっているだけで負担が減る
カリキュラムが用意されている環境では、この判断が不要になります。開いたら次にやることが表示されている。それだけで、毎日の心理的なハードルが下がります。
ただし「向かう先」は自分で決める必要がある
ここが重要です。設計を任せられても、目的地までは決めてくれません。英語力全体を上げる設計に乗るのか、TOEICのスコアに寄せる設計に乗るのか。この選択だけは自分でする必要があります。
そしてこの記事が扱っているのは、まさにその一点です。機能の比較ではなく、どちらの設計に乗るかという判断を助けるために書いています。
料金は金額より「何に払うか」で比べる
価格帯は近いのですが、中身の向きが違います。

スタディサプリTOEICの料金
ベーシックプランは月額3,278円(税込)、6ヶ月パックで一括18,348円(月あたり約3,058円)、12ヶ月パックで一括32,736円(月あたり約2,728円)と案内されています。初回に限り7日間の無料体験があり、期間内に解約すれば費用はかかりません。
レシピーの料金
レシピーは料金プランが刷新され、目的や強化したい技能に応じて複数の選択肢から選ぶ形式になっています。過去に料金改定が行われ、一部プランは新規受付が停止されたという案内も出ています。
具体的な金額は変動するため、この記事では断定しません。申し込み前に公式ページの現在の表示でご確認ください。
- TOEICまで3か月:月額プランで十分。長期契約は使い切れません
- 半年以上かけて英語力を上げる:長期パックのほうが月あたりは下がります
- まだ目的が固まっていない:無料体験で相性を確かめてから決めます
コーチングと比べたときの位置づけ
もう少し視野を広げると、TOEIC対策には英語コーチングという選択肢もあります。ここに並べると、この2つの立ち位置がはっきりします。
3つの価格帯
| タイプ | 費用の目安 | 得られるもの |
|---|---|---|
| 独学(書籍のみ) | 数千円 | 教材。計画も実行も自分で管理 |
| 中価格の学習アプリ | 月3,000円前後 | 順序が設計された教材。実行は自分 |
| 英語コーチング | 数か月で数十万円 | 計画の作成と日々の進捗管理まで伴走 |
※ 一般的な相場の目安です。実際の金額は各サービスの公式ページでご確認ください。
レシピーもスタディサプリも、この表の真ん中に位置します。順序が設計された教材は手に入るが、日々の実行までは伴走してくれません。
この位置づけが合うかどうか
判断の目安はこうです。計画さえあれば自分で回せるなら、中価格の教材で足ります。計画があっても実行が続かないなら、伴走する仕組みが必要かもしれません。
過去に独学で何度か挫折している場合、その原因が「何をやればいいか分からなかった」なら中価格の教材で解決します。「分かっていたのに続かなかった」なら、伴走型を検討する価値があります。
この切り分けは重要です。続かなかった原因が情報不足なのか、意志の維持なのかで、必要な投資額が一桁変わります。情報不足なら月数千円で足りますし、意志の維持が課題なら数十万円の伴走が必要かもしれません。まずは安いほうから試して、それでも続かなければ次を検討するという順序が安全です。
レシピーの料金改定で代わりを探している人へ
この記事にたどり着いた方の中には、料金が上がったことをきっかけに乗り換え先を探している方もいるはずです。その場合、まず切り分けが必要です。

何を求めていたのかを特定する
- 読解素材が目的だった:英語ニュースを読む環境が欲しかったなら、乗り換え先は別のものになります
- 学習設計が目的だった:計画を任せたかったなら、同じ性格のサービスが候補です
- TOEICスコアが目的だった:試験対策が本命なら、TOEIC特化へ移るほうが速くなります
この3つは求めているものがまったく違うのに、どれも「レシピーの代わり」を探しています。ここを混同したまま次のサービスを選ぶと、また同じ理由で乗り換えることになります。
切り分ける方法は簡単です。レシピーを使っていて、いちばん価値を感じていた機能は何だったかを思い出してください。記事を読むことなら読解素材、毎日のプランが出ることなら学習設計、点数が上がったことならTOEIC対策です。その機能を持つサービスが、あなたにとっての「代わり」になります。
TOEICスコアが目的だった場合
もしあなたの目的がTOEICの点数なら、総合学習型からTOEIC特化型へ移るのは自然な流れです。求めていた「設計を任せられる」という性格はスタディサプリTOEICも持っており、そのうえでゴールがTOEICに設定されています。
つまり乗り換えというより、同じ性格のサービスで目的地だけを変えるという判断になります。使い勝手が大きく変わるわけではないので、移行の負担も小さくて済みます。
料金についても、月額3,278円という水準は総合学習型と大きく変わりません。同じくらいの金額で、目的地だけを変えるという判断ができます。
- 設計を任せられる点は同じ:順序が決まっているため、次に何をするか考える必要がありません。
- ゴールがTOEICに設定されている:演習も模試もすべて本番形式です。
- 7日間の無料体験がある:講義との相性を確かめてから継続を判断できます。
講義の分かりやすさが自分に合うかどうかは、説明を読むより実際に1本見るほうが速い判断です。
「英語力が上がればTOEICも上がる」は本当か
この記事の主張に対して、当然の反論があります。英語力が上がればTOEICのスコアも上がるはずだ、というものです。結論から言えば正しいのですが、速度が違います。
正しい部分
英語力とTOEICのスコアには明確な相関があります。読む速度が上がればPart7で時間が余りますし、語彙が増えれば全パートで有利になります。長期的には、英語力を伸ばすことが最も確実なスコアアップの方法です。
速度が違う部分
問題は、TOEICには「英語力とは別に、試験の受け方という技術がある」ことです。具体的には次の3つです。
- 先読み:Part3・4で音声が流れる前に設問を読んでおく
- 時間配分:リーディング75分をどう割り振るか、解く順序をどうするか
- 見切り:迷った問題を捨てて次へ進む判断
これらは英語力が上がっても自動的には身につきません。同じ英語力でも、この技術の有無で数十点の差がつきます。そしてこの技術は、TOEICの形式に沿った演習でしか習得できません。
分かりやすい例が先読みです。Part3・4では、音声が流れる前に設問を読んでおけるかどうかで正答率が変わります。音声を聞きながら設問を読むのは物理的に無理なので、先読みの習慣がないまま英語力だけ上げても、この部分の失点は減りません。
だから「遠回りかどうか」の話になる
英語力を上げる道と、試験の技術を身につける道。どちらもゴールには着きますが、期限があるときは後者のほうが速いというのがこの記事の主張です。
逆に期限がないなら、前者を選ぶ価値は十分にあります。試験の技術は試験でしか使えませんが、英語力はどこでも使えるからです。
目的地が決まれば、選ぶほうは1つに絞れる
ここまでの内容を、状況別に整理します。

TOEICの提出期限が決まっている
スタディサプリTOEICが向きます。期限があるなら遠回りはできません。出題形式に沿った演習と模試が最初から用意されている環境を選んでください。期間から逆算した計画の立て方はTOEICを2ヶ月で伸ばす勉強法で解説しています。
期限が近いほど、やることを減らす判断が効きます。全パートを均等に対策するのではなく、伸びしろの大きいパートに時間を寄せるのが短期戦の鉄則です。総合学習型はこの「捨てる」という判断と相性が良くありません。
英語力全体をじっくり伸ばしたい
レシピーが向きます。4技能をカバーするオールインワン型で、興味のある記事を教材にできるため長く続けやすい設計です。試験が目的でないなら、こちらのほうが得られるものは大きくなります。
読解力を伸ばしたい
レシピーのリーディング機能は評価が高い部分です。英語のニュース記事を読む習慣を作りたいなら、この用途に特化した環境として優れています。
ただし1点だけ補足します。TOEICのPart7で求められるのは、限られた時間で必要な情報だけを拾う読み方です。ニュース記事を丁寧に読む練習とは、必要な技術がやや異なります。読解力そのものは上がりますが、試験用の読み方は別に練習してください。
基礎文法から立て直したい
品詞や文型といった土台に不安があるなら、体系的な講義が必要です。この場合はスタディサプリTOEICのパーフェクト講義が噛み合います。詳しい手順はTOEIC文法が苦手な人のやり直し方で扱っています。
レシピーのほうが向いているケース
ここまでTOEIC特化の話が続いたので、逆側も正直に整理します。次に当てはまる方には、レシピーのほうが素直に噛み合います。
- 英語ニュースを読めるようになりたい:素材がそのまま目的に一致します
- 4技能を広くカバーしたい:TOEICのL&Rだけでは足りない目的があるなら
- TOEIC以外が主目的:仕事で英語を使う、海外の情報を読むなど
- 読解の質を重視する:ペースメーカーやワンタップ和訳といった機能が効きます
- 試験の期限がない:じっくり積み上げる余裕があるなら遠回りが活きます
繰り返しになりますが、当サイトはレシピーと提携しておらず、紹介しても収益は発生しません。それでも条件が合う方には勧めます。目的地が違うサービスを勧めても、続かないことが分かっているからです。
とくに5つ目は重要です。期限がないのに試験対策に絞るのは、得られるものを狭めてしまいます。TOEICのスコアは英語力の一側面を測る指標にすぎません。仕事で英語を使いたい、海外の情報を直接読みたいという目的なら、試験の技術より読む力そのものを鍛えるほうが役に立ちます。
乗り換えで失敗する人は、目的を決めずに動く
設計型のアプリを移るときに、特に起きやすいものを挙げます。どれも実際によく起きます。
1機能の多さで決めてしまう
4技能をカバーしている、AIが計画を作る、レッスンがある。並べると多機能なほうが良く見えます。しかし使わない機能は判断材料になりません。TOEICのL&Rだけが目的なら、スピーキング機能があってもスコアには影響しません。
2目的を決めずに比較を始める
最も多い失敗です。目的地が決まっていないのに経路を比べても、答えは出ません。比較記事を何本読んでも決まらないときは、比較の問題ではなく目的設定の問題です。
3料金だけで判断する
価格帯が近いこの2つの場合、料金差は決め手になりません。同じ金額を払うなら、自分の目的に向かうほうを選ぶのが合理的です。
4他人の成功例をそのまま真似する
「これで800点取れた」という体験談は参考になりますが、その人の現在地・確保できた時間・目的はあなたと違います。同じ道具でも、使う人の状況によって効き方は変わります。
併用するなら、同時ではなく順番に
両方使うこともできますが、この2つは同時併用より期間で分けるほうが現実的です。
- 試験までの3か月:スタディサプリTOEICに集中する
- 試験が終わったあと:レシピーで英語力全体を伸ばす
理由は単純で、同時に動かすと1日の学習時間が分散するからです。TOEIC対策には形式に沿った演習の反復が要りますが、そこにニュース読解を挟むと、どちらも中途半端になります。
もう1つ、併用そのものにコストがある点も見落とせません。アプリを2つ開く手間、今日はどちらをやるかの判断、記録が分かれる管理。平日に40分しか取れない人にとっては、この管理コストが学習時間を圧迫します。
期限が迫っているときほど、道具は少ないほうが有利です。やることを減らす判断が、短期では最も効きます。

英語力を上げることとTOEICの点を取ることは、重なるけど同じじゃないんだ。期限があるときは「点を取る」に振り切っていい。終わってから幅を広げれば十分だよ。
まずは講義との相性を確かめたい方は、無料体験から始めてください。
3か月をどう過ごすかで、差ははっきり出る
抽象的な比較では判断しにくいので、それぞれ3か月使った場合の中身を並べます。
スタディサプリTOEICで3か月
- 1か月目:実戦模試で現在地を測り、弱いパートの講義を見る。講義→演習をセットで回す
- 2か月目:最も失点の多いパートに集中。演習量を増やしながら誤答を潰す
- 3か月目:模試を複数回解き、時間配分と解く順序を確定させる
この3か月で身につくのは、TOEICの出題形式への慣れと、時間内に解き切る運用です。試験が終わったあとに残るのは、文法の理解と語彙、そして試験の技術になります。
なお、この3か月で「英語を自由に読めるようになる」ことは期待しないでください。TOEIC対策で伸びるのはTOEICの点数であって、英語力全体は副次的にしか伸びません。そこを正しく期待値設定しておくと、終わったあとに落胆せずに済みます。
レシピーで3か月
- 1か月目:興味のある分野の記事を毎日読む習慣を作る
- 2か月目:読む速度を上げつつ、リスニングやスピーキングにも触れる
- 3か月目:扱える話題の幅を広げ、4技能をバランスよく伸ばす
この3か月で身につくのは、英語を読む習慣と、実際の文章に触れる耐性です。TOEICのスコアにも間接的には効きますが、形式への慣れは別途必要になります。
こちらで得られるものは、試験が終わったあとも減りません。読む習慣は資産として残り、仕事や情報収集でそのまま使えます。試験の技術が試験でしか使えないのとは対照的です。
どちらの3か月が欲しいか
並べてみると違いは明確です。前者は「試験で点を取る3か月」、後者は「英語が読めるようになる3か月」です。
どちらも価値がありますが、同時には手に入りません。1日に使える時間は限られているからです。だからこそ、いま必要なのはどちらかを決める必要があります。
初週に主導権を渡し切れるかが分かれ目
設計を任せるタイプは、初週に主導権を渡し切れるかどうかで結果が変わります。無料体験を無駄にしないための手順です。
体験期間は「比べる時間」ではなく「使ってみる時間」です。比べるのはここまでにして、体験期間は講義が自分に合うかだけを見てください。
体験期間中に見なくていいもの
限られた期間なので、優先度の低いものは切り捨てて構いません。
- 全機能の網羅:使わない機能の有無は継続判断にほぼ影響しません
- コンテンツの総数:数字より、自分が使う部分が良いかだけが重要です
- デザインの好み:数日で慣れます
- 他サービスとの詳細比較:体験中に比較を始めると使用時間が減ります
レシピーとスタディサプリのよくある質問
比較検討の途中でよく寄せられる疑問をまとめました。目的が定まらないときの手がかりにしてください。
レシピーでTOEIC対策はできますか?
英語力を上げるという意味では効果があります。ただし出題形式に沿った演習や本番形式の模試は主目的ではないため、試験対策としては遠回りになります。期限があるならTOEIC特化のほうが速く届きます。
料金はどちらが安いですか?
価格帯は近く、プランによって前後します。金額よりも「その金額で何に向かうか」で比べてください。実際の料金は申込画面での表示を最終確認としてください。
なお、どちらも長期プランのほうが1か月あたりの単価は下がります。ただし使い切れなければ総額は無駄になるので、「試験日までの期間+1か月」を目安に契約期間を決めるのが安全です。
無料で試せますか?
スタディサプリTOEICは初回に限り7日間の無料体験があります。レシピーにも無料で使える範囲があるため、どちらも触ってから判断できます。
模試はどちらにありますか?
スタディサプリTOEIC側には実戦模試が用意されています。レシピーで進める場合は、通し演習だけ別に確保する前提で計画を立ててください。
レシピーの料金改定はいつありましたか?
公式の案内では、2024年にプレミアムプランの料金改定が行われ、一部プランの新規受付が停止されたとされています。その後も料金プランの刷新が実施され、目的や強化したい技能に応じて選ぶ形式に変わっています。最新の内容は公式ページでご確認ください。
両方契約する価値はありますか?
同時契約はおすすめしません。1日の学習時間が分散し、どちらも中途半端になります。期間で分けて、試験までは特化型、終わってから総合型という順序のほうが現実的です。
TOEIC以外の試験にも使えますか?
スタディサプリENGLISHにはTOEIC対策以外のコースもありますが、本記事で扱っているのはTOEIC対策コースです。4技能を幅広くカバーしたいなら、レシピーのオールインワン型のほうが目的に近くなります。
初心者でもスタディサプリTOEICは使えますか?
公式のFAQでは、600点未満の方にはパーフェクト講義や英文法編からの開始が推奨されています。現在地に応じた入口が用意されているため、初心者でも始められる設計です。
解約は簡単ですか?
どちらもアプリまたはWeb上で手続きできます。更新日の前日までに手続きする必要がある点は共通なので、開始した日にカレンダーへ入れておくと確実です。スタディサプリの解約条件はスタディサプリENGLISHの料金・無料体験・解約方法で整理しています。
英語力全体を上げたい場合はどうすればいいですか?
レシピーのようなオールインワン型が向きます。TOEICのスコアは英語力の一側面でしかないため、目的が幅広いなら試験特化型は窮屈に感じるはずです。
abceedも候補ですが、どう選び分けますか?
「幅広く学ぶ」ならレシピー、「教わる」ならスタディサプリ、「大量に解く」ならabceedという整理になります。演習型との比較はスタディサプリTOEICとabceedの比較で扱っています。
動画を見る時間が確保できません
講義は倍速で視聴できる場合が多く、1本あたりの時間は想像より短く済みます。それでも時間が取れないなら、講義中心の設計はそもそも合っていない可能性があります。
まとめ:目的地で選べば迷わない
レシピーとスタディサプリTOEICを、設計思想・スコアへの直結度・料金という観点で比較してきました。
- どちらも設計を任せられるが、目的地が違う(英語力全体 vs TOEICスコア)
- TOEICスコアに直結するのは形式に沿った演習・模試・パート別対策の3要素
- レシピーはこの3つを主目的にしていない。できないのではなく、向いている先が違う
- 料金改定で代わりを探すなら、まず何を求めていたかを切り分ける
英語力を上げることと、TOEICの点を取ることは、重なっていますが同じではありません。期限があるときは「点を取る」に振り切ってよく、終わってから幅を広げれば十分です。
逆に、期限がなく英語そのものを伸ばしたいなら、試験対策に絞るのはもったいない選択になります。ニュース記事を読み続ける習慣は、試験対策よりずっと長く役に立ちます。
そして忘れてはいけないのは、この2つは順番に使えるということです。試験までは特化型で点を取り、終わったら総合型で幅を広げる。どちらかを永久に諦める必要はありません。いま必要なのはどちらか、という時間軸の判断をしているだけです。

この記事の要点をもう一度
判断に迷ったときのために、順序だけ再掲します。
- 提出するスコアと期限があるか → あるならTOEIC特化
- レシピーで何に価値を感じていたか → 読解素材/学習設計/TOEIC対策のどれか
- 週に何時間使えるか → 講義中心は40分程度の確保が前提になります
- その条件で合うほうを1つだけ試す → 同時に始めない
最後に、今日やることを1つだけ。紙に「いつまでに、何点必要か」を書いてみてください。書けたならTOEIC特化へ、書けないなら英語力全体を伸ばす方向へ。それだけで、どちらを選ぶべきかがはっきりします。
なお、本記事に記載した機能・料金・プラン構成は2026年7月25日時点で各社が公表している内容にもとづいています。変更されることがあるため、申し込みの直前には必ず公式ページの現在の表示をご確認ください。


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