- Eメール問題で何を書けばいいのか分からない
- 語数が足りなくて、いつも途中で手が止まる
- そもそも自分の級でEメールが出るのか、あいまいなまま
- 書いてはみたけれど、合っているのか自分では判断できない
2024年度から、準2級と3級のライティングにEメール問題が加わりました。初見では、自由作文との作業の違いを取り違えやすい問題です。
理由ははっきりしています。これは作文ではなく「返信」だからです。自分の言いたいことを書く問題ではありません。相手のメールに、きちんと返す問題です。
そしてもう1つ、見落としやすい大事な点があります。準2級と3級では、返信でやることが違います。3級は聞かれたことに答えます。準2級はそれに加えて、こちらから質問を2つ書きます。ここを知らないまま準2級の練習をすると、内容の観点に影響します。
筆者は英検1級を保持し、日本最大級の英語サービスの運営に関わっています。この記事では、英文のひな形を丸ごと渡すことはしません。写して覚えても、本番の問題文は毎回変わるからです。代わりに、日本語のまま使える手順をお渡しします。

Eメール問題って、自分の意見を書けばいいんですよね。がんばって長く書いたのに、あまり点が取れませんでした。

そこが落とし穴なんだ。Eメールは意見を自由に広げる問題じゃない。3級は相手の2つの質問に答え、準2級は相手の質問に答えたうえで、下線部についてこちらから2つ質問する。まず、その指示に応えているかを見られるよ。

でも、質問を2つ書けって指示があるのを見たことがあります。あれは何ですか。

準2級の指示だね。3級と準2級で、やることが違うんだ。まずそこを分けるところから始めよう。
- 自分の級でEメールが出るかどうかの確かめ方
- 3級と準2級で、返信の中身がどう違うか
- 採点される観点と、0点になる条件
- 語数を無理なく埋める順番
- 結論:Eメールは作文ではない。しかも準2級と3級で、やることが違う
- 自分の級で何が出るのかを、いちばん先に確かめる
- 3級のEメールは「聞かれた2つに答える」問題である
- 準2級のEメールは、答えるだけでは足りない
- 準2級では、質問2つの抜けが内容の観点に影響する
- 最初にやるのは、印をつける作業だけでいい
- 3級の返信は、2つのかたまりで組み立てられる
- 準2級の返信は、3つの必須要素から組み立てる
- 語数は、答えに理由や具体例を足して調整する
- 質問を作るときは、日本語の疑問詞を順に当てる
- Eメールでやりがちな失敗は、5つに絞れる
- 見直すときに見るのは、3つだけでいい
- 2週間で、指示確認から書き直しまでを練習する
- 英検のEメール問題について、よくある質問
- まとめ:質問に答えたか、質問をしたか
結論:Eメールは作文ではない。しかも準2級と3級で、やることが違う
最初に全体像を置きます。ここだけ覚えて帰っても、点の取りこぼしはかなり減ります。
- 3級:相手のメールに書かれた2つの質問に答える。語数の目安は15語から25語とされています
- 準2級:相手の質問に答え、そのうえでこちらから質問を2つする。語数の目安は40語から50語とされています
同じ「Eメール問題」でも、作業は違います。
名前が同じなので、同じ対策でよいと思われがちです。実際には、準2級のほうが1工程多くなっています。
3級の教材だけでは、準2級の質問作成を練習できません。
答えるだけの練習を積んでも、質問を作る練習にはなりません。本番で指示を読んで初めて気づくと、その場では書けません。
ここからは、級別の違いを確かめたあと、本番で使う手順へ進みます。最後に、失敗の防ぎ方と2週間の練習順をまとめます。
- 前半:級ごとの出題内容と、採点の仕組み
- 中盤:本番でそのまま使える手順と、ブロックの組み立て
- 後半:失敗の型と、2週間の練習メニュー
自分の級で何が出るのかを、いちばん先に確かめる
対策を始める前に、出題の地図を持ってください。ここがずれていると、練習した内容が本番で使えません。
ライティングは2題になった
2024年度の第1回から、3級以上ではライティングが1題から2題に増えたと案内されています。1題目は級によってEメールか要約に分かれ、2題目は意見を書く問題です。
級ごとの1題目の種類
| 級 | 1題目 | 2題目 |
|---|---|---|
| 3級 | Eメール | 意見を書く |
| 準2級 | Eメール | 意見を書く |
| 準2級プラス | 要約 | 意見を書く |
| 2級以上 | 要約 | 意見を書く |

境目は、準2級と準2級プラスの間です。
同じ「準2級」という言葉が入っていても、プラスが付くと1題目が変わります。ここは特に間違えやすいので、申し込んだ級の名前を正確に確認してください。
追加問題に合わせて、試験時間も変わりました。
準2級の筆記は75分から80分へ、3級は50分から65分へ延びたと案内されています。ただし延びた分は、増えた1題ぶんです。読解にゆとりができたわけではありません。
準2級では読解の設問も調整されています。
準2級では、読解の設問が37問から29問へ減ったと案内されています。その分の時間が、増えたライティング1題に回ったという形です。
- 読解の設問が減った
- ライティングが1題増えた
- 筆記の時間が5分延びた
一方、3級はリーディングの設問数は変更されず、ライティングが1題から2題へ増え、筆記時間が50分から65分へ延長されました。延びた15分は、追加されたEメール問題へ対応するための変更です。
準2級と準2級プラスは名前が似ています。受験票や申し込み画面で級名を確認してから、Eメールか要約かを選んでください。
3級のEメールは「聞かれた2つに答える」問題である
まず3級から見ます。作業はシンプルですが、そのぶん抜けが目立ちます。
友達からのメールに、2つの質問が入っている
外国人の友達からメールが届いた、という設定です。その中に線が引かれた質問が2つあります。その2つに、自分で考えた答えを書きます。
答えの内容は、自分で考えて構いません。
正解が決まっている問題ではありません。本当のことでなくても構いません。大事なのは、聞かれたことに合った答えになっていることです。
語数の目安も短めです。
15語から25語が目安とされています。短い文を数文書けば届く長さです。長く書く問題ではありません。
- 線が引かれた質問を2つとも見つける
- それぞれに答える文を書く
- 目安の語数に収める
正直さより、質問に合い、英語で書ける答えを選びます。
質問に対して、答えは何通りも考えられます。その中から、英語で書ける答えを選んでください。
たとえば好きな季節を聞かれたとき、本当は秋が好きでも、夏のほうが書きやすければ夏で構いません。この問題は、正直さを測っていません。
答えが思いつかないときの逃げ道
- 「はい」か「いいえ」で答えられる形に直してみる
- 知っている単語の中から、使えるものを探す
- 相手が書いた言葉を、そのまま借りる
意見の理由を2つ並べたり、まとめの一文を置いたりする必要はありません。意見を書く問題の型を、そのまま持ち込まないでください。
準2級のEメールは、答えるだけでは足りない
ここが本記事の中心です。準2級には、3級にはない指示が入ります。
指示は3つに分かれている

準2級で見落としやすいのが、「質問を2つする」です。
答えるほうは自然にできます。ところがこちらから質問するという作業は、日本語のメールでも意識しないと出てきません。
質問は「下線部について」でなければならない
何でもいいわけではありません。線が引かれた話題について、もっと知るための質問を作ります。関係のない質問は、指示を満たしたことになりません。
作った質問は、すでにメールに答えが書かれていないか照合します。
これは起こりやすい失敗です。相手がすでに書いている内容を質問すると、メールを読めていないと受け取られます。
準2級では、質問2つの抜けが内容の観点に影響する
なぜここまで強調するのか。採点の仕組みを見ると理由が分かります。
指示を満たしているかが、内容の観点で見られる
内容の観点では、問題文の指示に不足なく答えられているかが見られると案内されています。質問を2つ書いていなければ、指示の重要な部分が抜けたことになります。
英語が正しくても、指示の抜けは別に残ります。
きれいな英文をたくさん書いても、指示の抜けは別枠です。文法と語彙の観点で点が付いても、内容の観点は落ちたままになります。
そこで練習では、書く前に指示を数えます。
- 相手からの質問:いくつあるか
- 自分が作る質問:2つ書けているか
- 語数:目安の範囲に入っているか
数える作業は、読みながら短時間でできます。
問題文を読むときに、指示の箇条書きに印を付けるだけです。最初の確認で、指示漏れを防ぎやすくなります。
採点は3観点。意見論述とは見られる項目が違う
ここも見落とされている点です。Eメール問題と意見を書く問題では、見られる観点の数が違います。
Eメールと意見論述を並べると、違いは次のとおりです。
| 級・問題 | 観点 | 満点 |
|---|---|---|
| 3級・Eメール | 内容・語彙・文法 | 9点 |
| 準2級・Eメール | 内容・語彙・文法 | 12点 |
| 3級・準2級の意見を書く問題 | 内容・構成・語彙・文法 | 16点 |
Eメールには「構成」の観点がない
これが重要です。Eメールには「構成」という独立した採点観点がありません。ただし、内容が伝わる順序や文と文のつながりを無視してよい、という意味ではありません。
「はじめに」「第一に」「第二に」という意見論述の枠は要りません。
意見を書く問題で使う「はじめに」「第一に」「第二に」といった枠組みを、そのまま持ち込む必要はありません。Eメールでは、先に相手の質問への答えと、自分から出す2つの質問を収めます。
削るときは、必須内容から遠いものを先にします。
- 削っていい:順序を示す言葉、まとめの一文、あいさつ文
- 削ってはいけない:相手の質問への答え、自分から出す質問
あいさつと結びは、解答用紙に印刷されています。
解答用紙には、最初のあいさつと最後の結びがあらかじめ印刷されていると案内されています。同じ内容をもう一度書くと、語数の無駄になります。
課題に対応していないと、0点になることがある
問題文の注意書きには、はっきりした記載があります。ここは知っておいてください。
問題文には、解答が相手のメールに対応していないと判断された場合、0点と採点されることがあると案内されています。単なる語句の間違いとは、扱いが違います。
これは脅しではなく、仕組みの説明です。相手のメールと課題の指示に対応させれば、内容の不一致による0点のリスクを下げられます。
まず守るのは、話がかみ合っていることです。そのうえで、語彙と文法も採点されます。「指示への対応」と「英語の正しさ」は、どちらか一方ではなく、この順番で確認します。
対応していない答案には、次のような共通点があります。
- メールの話題とまったく関係ないことを書いている
- 相手の質問を読み違えて、別のことに答えている
- 自分の言いたいことだけを書いている
防ぐには、読む時間を先に取ります。
書き始める前に、メールを最後まで読んでください。分からない単語があっても、話題そのものはたいてい分かります。
提示されるメールは、準2級で80語程度とされています。書き始める前に、最後まで読む時間を先に確保してください。
最初にやるのは、印をつける作業だけでいい
ここから実際の手順です。難しい作業はありません。読む段階で、決まった印をつけます。
3級の印のつけ方
準2級の印のつけ方

印の形を変えると、答える対象と質問する対象を目で分けられます。
準2級では、質問する対象と答える対象を取り違えることがあります。形の違う印を使えば、目で見て区別できます。
印は問題用紙に付けます。
解答らんの外に書いたものは採点されません。つまり問題用紙への書き込みは、点に影響しません。安心して印を付けてください。
英語を書く前に、日本語で短い内容メモを作って構いません。
答えを英語にする前に、日本語で内容を決めても構いません。頭の中だけで組み立てようとすると、書いている途中で忘れます。
読みながら印を付けるだけなので、練習では最初の1分を確認に回すと決めておくと再現しやすくなります。これは公式の指定時間ではなく、本記事で提案する練習上の目安です。
3級の返信は、2つのかたまりで組み立てられる
書く順番を決めておくと、手が止まりません。3級はとても単純です。
まず、1つめの質問へ答えます。
聞かれたことに、まっすぐ答えます。前置きは要りません。
続けて、2つめの質問へ答えます。
同じように、もう1つに答えます。これで基本形は完成です。
- 質問1への答え(1文)
- 質問2への答え(1文)
- 足りなければ、どちらかに一言足す(1文)
語数が足りないときは、答えに理由を足す
新しい話題を足す必要はありません。答えたことについて、なぜそう思うかを一言足すと、語数を調整しやすくなります。
新しい話題を足すと、そこで語数が一気に増えます。結果として、目安を超えてしまうことがあります。足すのは、いま書いたことの続きだけにしてください。
好きなものを聞かれた問題では、理由を足しやすくなります。
「どれが好きか」を聞かれたら、答えたあとに「楽しいから」と続けられます。この足し方は、好みや選択を聞かれた質問で使いやすい方法です。
準2級の返信は、3つの必須要素から組み立てる
準2級は工程が増えます。ただし、指示で求められる3つを先に固定すれば迷いません。
必須1と2:下線部について、こちらから質問する
下線部について、質問を2つ書きます。ここを先に書いてしまうと、書き忘れを防ぎやすくなります。
2つは別々のことを尋ねます。すでに本文に答えが書かれていないかも、作った直後に照合してください。
必須3:相手の質問へ答える
最後に、聞かれたことに答えます。答えたあと、理由か具体例を一言足します。
答えを作るときは、相手の質問文に含まれる語を使うと速く済みます。聞かれた内容を保ったまま、自分の答えと理由に組み替えます。
- 相手の質問文の中身を、そのまま使う
- 聞かれたことへの答えを、最初に置く
- そのあとに、理由を1文足す
相手への反応は、必須要素を入れたあとで考える
相手の話への短い反応は、返信らしさを出す助けになります。ただし、問題の指示で求められる中心は、2つの質問と相手の質問への答えです。語数が足りないときに、反応を優先して必須要素を削らないでください。
- 質問1(1文)
- 質問2(1文)
- 答え(1文)
- 答えの補足(1文から2文)
- 余裕があれば、相手への反応(短く)
反応を入れるなら、相手の内容に合わせます。
「メールをありがとう」のような一般的な言葉を重ねるより、相手が書いた内容に短く触れるほうが自然です。ただし、反応そのものは採点上の必須指示ではありません。
語数は、答えに理由や具体例を足して調整する
語数が足りずに手が止まるときは、足す順番を決めておきます。
理由、具体例の順に足す
まず、質問への答えと、こちらからの質問を書きます。この時点で必須内容が揃っているかを確認します。
次に、なぜそう思うのかを1文足します。ここで語数を増やせます。
それでも足りなければ、自分の経験を短く足します。新しい話題ではなく、いま答えたことの続きにしてください。

語数は、増やしすぎないことも大切です。
解答らんの外に書いた分は採点されないと案内されています。目安を大きく超えると、書ききれなくなります。
練習では、自分が1行に何語くらい書けるかも確かめます。
解答用紙の見本は公式で公開されています。練習で1行あたりの語数を数えておけば、本番では行数だけ見れば済みます。
質問を作るときは、日本語の疑問詞を順に当てる
準2級では、質問を作る作業も練習しておきます。方法は手順に分けられます。
下線部を見て、6つの言葉を順に当てる
- それは何か
- だれとやるのか
- どこでやるのか
- いつやるのか
- なぜそうしたのか
- どうやってやるのか
6つ全部が使えるわけではありません。当てはまるものの中から、英語にしやすい2つを選びます。内容の面白さより、書けるかどうかを優先してください。
量や長さを聞く言い方も候補になります。
「どのくらいの量か」「どのくらいの時間がかかるか」といった聞き方も便利です。数や量を聞く質問は、答えやすいので自然に見えます。
一方、「なぜ」は相手が答えにくい質問になることがあります。
理由を聞く質問は作りやすいのですが、相手が答えにくい場合があります。迷ったら、事実を聞く形にしてください。
- それは何という名前か
- どのくらいの数・量があるか
- いつから始めたか
- どこで手に入れたか
2つ選び、本文と照合する
似た質問を2つ並べると、片方が余分に見えます。1つは事実を、もう1つは気持ちや理由を聞く、というふうに分けると自然です。
すでに書いてある内容を聞いていないか、最後に確かめます。質問を2つ選ぶ作業と、本文との照合をセットにしてください。
Eメールでやりがちな失敗は、5つに絞れる
これまで見てきた失敗を、まとめて並べます。自分がどれに当てはまるかを確認してください。
失敗1:質問に答えていない。
自分の書きたいことだけを書いてしまう形です。対応していないと判断される危険があります。
起きやすいのは、メールの内容が難しく感じたときです。読み取れない部分を飛ばすうちに、答えるべき質問まで飛ばしてしまいます。
失敗2:準2級で、質問を書き忘れる。
答えることに集中して、指示の後半が抜けます。印の形を変える方法で防げます。
この失敗が怖いのは、書いた本人が気づかない点です。答えの部分は完成しているので、読み返しても違和感がありません。
失敗3:すでに書いてあることを質問する。
メールを読めていないと受け取られます。照合の工程を必ず入れてください。
質問を思いついた瞬間は、良い質問に見えます。本文と見比べる作業を、思いついた直後に入れてください。
失敗4:意見を書く問題の型を持ち込む。
順序を示す言葉やまとめの一文で、語数を使い切ってしまいます。Eメールに構成の観点はありません。
同じ日に2題を続けて解くため、頭の切り替えが遅れることが原因です。問題を見た瞬間に、どちらの型かを口の中で言うと切り替わります。
失敗5:反応を先に書き、必須要素を圧迫する。
返信らしくしようとして反応や前置きを増やすと、2つの質問や答えに使う語数が足りなくなります。まず指示された3つを入れます。
反応を足すなら、必須要素を書いたあとに短く置きます。相手が書いた具体的な内容に合う一言だけで十分です。
- 読む段階で、印を付ける
- 印の形を、答える側と質問する側で変える
- 作った質問を、本文と照合する
- 飾りの言葉を先に削る
- 反応は、必須要素のあとに短く足す

見直すときに見るのは、3つだけでいい
書き終わったあとの確認も、絞ったほうが確実です。細かく見ようとすると、時間が足りません。
1つめは、指示を全部やったか。
答えるべきものに答えたか。準2級なら、質問を2つ書いたか。まずここです。
2つめは、語数が目安の範囲か。
行数で見当をつけます。数え直す時間があるなら、他の確認に使ったほうが得です。
3つめは、形が整っているか。
文の最初は大文字か、文の終わりに点があるか、複数のものにきちんと形が付いているか。
- 指示を全部やったか
- 語数は目安の範囲か
- 大文字・句点・語の形は整っているか

語の形は、書きながら意識する
見直しで時制を全部確認するのは大変です。書いている最中に、過去の話か未来の話かを意識するほうが早く済みます。
日本語には複数の形がないため、数えられるものの複数形は忘れやすい部分です。「いくつもある」と言いたいときは、語の形を変えます。
- 文の最初が大文字になっているか
- 文の終わりに点があるか
- 語と語の間が空いているか
- 数えられるものが複数の形になっているか
短い見直しでは、確実に判定できる点を優先します。
限られた時間で表現全体を細かく直すのは難しいものです。まず、指示・語数・基本的な形という、自分で判定しやすい点から見てください。
書いた本人ほど、答案の抜けを見落としやすい
見直しの3点をやっても、気づきにくい部分が残ることがあります。
書いたときの意図が、読み返しに混ざります。
自分の答案を読むとき、頭の中には「書こうとしたこと」が残っています。そのため、実際には書いていないことまで読めてしまいます。
これは英語の力とは関係ありません。日本語の作文でも同じことが起きます。書いた直後の自分は、いちばん見えにくい読み手です。

質問への答えの「ずれ」は、自分だけだと見落としやすいものです。
聞かれたことと、答えたこと。この2つがずれていても、自分では自然に見えることがあります。別の読み手に見てもらうと、ずれを見つけやすくなります。
そこで、練習では別の視点を1つ確保します。
- 学校の先生
- 塾や英会話教室の講師
- 家族で英語が読める人
- ライティング学習のアプリ
先生に見てもらえる環境があるなら、第一候補です。この記事では、その環境がない場合も含めて選択肢を整理しています。
アプリは、確認を補う道具として使う
自動で採点する仕組みは、回数を稼ぐのに向いています。ただし採点が常に正しいとは限りません。本番の採点と同じものではない、と考えて使ってください。
向いているのは、指示の抜けを確認する補助として使うことです。質問を2つ書いたか、答えがずれていないか。指摘を受けたら、自分でも問題文と照合してください。
- 点数の細かい上下は気にしない
- 指摘された「抜け」だけを直す
- 判断に迷ったら、先生に聞く
- まず無料の範囲で、使い心地を確かめる
未成年が使う場合は、保護者が料金と対応級を確認します。
未成年が使う場合は、申し込みの前に確認したい点があります。料金の仕組みと、対応している級です。
2週間で、指示確認から書き直しまでを練習する
最後に練習の順番を置きます。毎日長い時間を取る必要はありません。

第1週:印を付ける練習だけをする
最初の週は、英語を書く前の作業を分けて練習します。問題文を読み、印を付け、日本語で答えを決めるところまでです。
なぜ英語を書かないのか。英語を書き始めると、そちらに気を取られて、指示の確認がおろそかになるからです。先に確認の癖だけを作ります。
第2週:実際に英語で書いて、見てもらう
第1週で決めた内容を、英語にします。可能なら先生や家族に見てもらい、難しい場合は採点サービスを確認の補助にします。
確認したら、同じ問題をもう一度書きます。
初期練習では、新しい問題を続けて解くだけでなく、同じ問題を書き直す時間を取ります。直す前と直した後を比べると、自分が抜かしやすい指示が見えます。
新しい問題では、同じ間違いに気づかないまま進むことがあります。同じ題材で書き直すと、指摘を次の英文へ反映できたか確かめられます。
- 1回目:時間を計って書く
- 2回目:指摘された抜けを埋めて書き直す
- 3回目:見ないで、もう一度最初から書く
3回目を見ないで書けたら、その題材で直した点を確認し、次の問題へ進みます。
最初に見る指標は、指示の抜けと語数である
- 指示の抜けが、ゼロになったか
- 語数の目安に、自然に収まるようになったか
まず抜けと語数を直し、次に大文字・句点・語の形を確認します。
この初期段階では、難しい表現へ言い換えるより、指示を全部やったかと、語数が収まったかを優先します。そのあと、語彙と文法の指摘を一つずつ直してください。
- 抜けている指示を書き足す
- 語数が多すぎる部分を削る
- 大文字と点を直す
- ここまでで終わりにする
保護者は、まず内容の抜けを一緒に確認する
英語の細かい正しさは、判断が難しいところです。問題文の指示と、子どもの答案を見比べて、抜けがないかだけを確認してあげてください。
指示と語数が安定したら、語彙・文法の改善と練習回数を重ねます。
指示を守る型ができても、語彙と文法の採点は残ります。一度に全部を直そうとせず、答案ごとに直す点を絞って繰り返してください。
英検のEメール問題について、よくある質問
検索でよく見かける疑問をまとめます。形式や語数は変わることがあるため、確認日を添えています。
Eメールはどの級で出ますか
準2級と3級です。準2級プラスと2級以上では、1題目が要約になります。
語数は必ず守らないといけませんか
目安として示されています。解答らんの外に書いた分は採点されないと案内されているので、収まる範囲で書いてください。
本当のことを書かないといけませんか
いいえ。自分で考えた内容で構いません。書きやすい答えを選んでください。
準2級で、質問を1つしか書かなかったらどうなりますか
指示を満たしていないことになります。内容の観点で影響が出ます。
質問は難しいものでないと駄目ですか。
いいえ。簡単な聞き方で構いません。英語で正しく書けることのほうが大事です。
あいさつは書いたほうがいいですか
すでに印刷されている部分があります。同じ内容を繰り返すと語数の無駄になります。
スペルを間違えるとどうなりますか。
語彙の観点で見られます。ただし1つの間違いですべてが落ちるわけではありません。
日本語の言葉を使ってもいいですか。
日本語の文字をそのまま答案へ書くのは避けます。固有名詞が必要ならローマ字で書き、短い英語で説明できる表現を選んでください。
意見を書く問題と、どちらを先に解くべきですか
決まりはありません。練習で両方の所要時間を測り、自分が指示を落とさず解ける順番を決めてください。
1日に何本書けばいいですか
本数だけで決めず、書き直しも入れます。最初は1問を書き、指摘を受け、同じ問題をもう一度書く流れを試してください。
自動採点だけで対策できますか
回数を積むには向いています。ただし判断に迷ったときは、人に確認してください。
子どもが受けます。保護者は何をすればいいですか
級ごとの出題形式を一緒に確認してあげてください。課金の設定は保護者側で管理し、まず無料の範囲で試すのが安心です。
アプリはどの級まで対応していますか。
サービスによって異なります。申し込む前に、受ける級が対象に入っているかを確認してください。
要約とEメール、両方の対策が必要な場合はありますか
同じ回の試験で両方が出ることはありません。級を上げるときに、1題目の種類が変わります。要約の対策は要約問題の記事で扱っています。
手書きの練習は必要ですか
従来型の英検を受けるなら、紙に書く練習を入れてください。入力時の自動修正に頼らず、解答用紙の広さと自分の字で書ける量を確かめられます。
解答用紙の見本はどこにありますか。
公式サイトで公開されています。1行に何語入るかを、自分の字で数えておくと本番が楽になります。
時間が足りなくなったらどうすればいいですか
指示を満たすことを優先してください。語数の調整より、答えるべきものに答えるほうが大事です。
相手のメールに知らない単語があります
一語ずつ日本語に直す必要はありません。まず全体の話題をつかみ、下線部と質問の文を優先して読みます。
準2級から3級に級を下げたほうがいいですか。
これは語彙と読解の状況で決めることです。Eメール問題の難しさだけで判断しないでください。
単語力はどのくらい必要ですか。
日常の話題を書ける範囲があれば足ります。級ごとの目安は英検の語彙の記事にまとめています。
まとめ:質問に答えたか、質問をしたか
長く見てきましたが、確認することは2つだけです。最後に要点を残します。
- Eメールは作文ではなく返信。聞かれたことに応える問題
- 3級は「答える」だけ。準2級は「答える」+「質問を2つする」
- 採点は内容・語彙・文法の3観点。構成の観点はない
- 意見を書く問題の型より、級ごとの必須内容を先に入れる
- 語数を増やすなら、答えに理由、具体例の順で足す
本番でやることは、印を付けることだけ
読みながら印を付け、数を確かめてから書く。最初の確認で、内容の指示漏れを防ぎやすくなります。
3級なら答える質問に丸を2つ。準2級なら質問を作る下線部に四角を1つ、答える質問に丸を1つ付け、四角のそばに「2」と書きます。答えるものと、自分から2つ質問するものを区別できたら書き始めます。
練習でやることは、抜けをゼロにすること
英語の正しさも採点されますが、最初の練習ではまず指示を全部やる癖をつけてください。
指示の抜けを減らしたあと、語彙と文法を良くする練習へ進みます。表現だけを磨いても、相手のメールに対応していなければ0点と採点されることがあります。
そして、見てもらう相手を1つ決めておく
自分だけでは抜けを見落とすことがあります。先生でも、家族でも、アプリでも構いません。練習で確認してくれる相手を決めておくことが大事です。
次に読む記事
- 2題の見分け方を知りたい → 英検ライティングの記事
- 上の級へ進み、1題目が要約に変わるとき → 要約問題の記事
- 語彙の目安を確かめたい → 英検の語彙の記事
- 英検全体の進め方 → 英検の総合記事


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