- 英検の二次対策に使えるアプリを探しているが、種類が多すぎて決められない
- ランキング記事を読んでも、なぜその順位なのかが書かれていない
- 無料で試せるものから始めたいが、どこまでできるのか分からない
- とりあえず1位のものを入れて、使わないまま終わった経験がある
英検二次のアプリを探すと、たいてい「おすすめ○選」という形の記事に行き当たります。ところが並んでいるものを見ると、機能も目的もばらばらです。
理由は単純で、目的の違うものを、同じ列に並べて順位を付けているからです。話す量を増やす道具と、面接の手順を再現する道具は、比べる土俵が違います。
先に結論を書きます。二次対策の道具は4種類に分かれ、順位を付けるなら同じ種類の中でしか意味を持ちません。先に決めるべきは順位ではなく、自分に必要な種類です。
筆者は英検1級を持ち、日本最大級の英語サービスの運営に関わる立場でこの記事を書いています。ここでは、4つの種類に分けたうえで、自分がどこに当てはまるかを判定する方法を扱います。

結局どれが1位なんですか?いちばん良いものを入れたいんですが。

その質問だと答えられないんだ。用途が違うものが混ざっているからね。

じゃあ、どうやって選べばいいんですか。

先に種類を決めるんだよ。種類が決まれば、候補は1つか2つに絞られる。
- 二次対策の道具が分かれる4つの種類と、それぞれが埋める穴
- 自分に必要な種類を30秒で決める方法
- 種類ごとの無料で確かめられる範囲と、対象級の制約
- 残り日数によって変わる、投資すべき種類
- 結論:二次対策の道具は4種類ある。順位ではなく種類で選ぶ
- 並べ方の根拠と、書き手の利害を先に開示する
- 30秒でわかる、自分に必要な種類の決め方
- 種類① 発話量を増やす道具は、口から出ない人のためにある
- 種類② 書いて話す道具は、内容が決まらない人のためにある
- 種類③ 形式を再現する道具は、人前で崩れる人のためにある
- 種類④ 一人で型をなぞる道具は、手順を知らない人のためにある
- 4種類を横断して並べると、埋めている穴が違う
- 無料で確かめられる範囲は、種類ごとにまったく違う
- 対象級によって、選べる種類が変わる
- 迷ったときの優先順位は、残り日数で決まる
- 組み合わせるなら、順番を間違えない
- 種類の中で順位を付けるなら、根拠はこの4つ
- アプリだけでは埋まらない部分が残る
- 料金の見え方は、種類ごとに性質が違う
- ランキング記事を読むときに、確かめたい3点がある
- 二次対策アプリ選びでやりがちな失敗が3つある
- 英検二次対策アプリのよくある質問
- まとめ:本数ではなく、種類で選ぶ
結論:二次対策の道具は4種類ある。順位ではなく種類で選ぶ
最初に全体の地図を置きます。この4つは、それぞれ別の穴を埋めるために存在します。同じ穴を争っているわけではありません。
- ① 発話量型:英語を口から出す回数そのものを増やす
- ② 書いて話す型:内容と英文を先に確定させてから声に出す
- ③ 形式再現型:人を相手に、面接の手順をそのまま通す
- ④ 一人で型をなぞる:AI模擬面接などで、決まった課題を何度も反復する
1並べる順番は、学習の順序である
上から順に良いという意味ではありません。口から出ないと他の型が効かないので、①を先頭に置いているだけです。
すでに声が出ている人は、①を飛ばして構いません。順番は状況で変わります。
24つに分けた理由は、工程が違うから
機能の数で分類すると、似たようなものが同じ箱に入ります。ここでは工程で分けました。
- ① 発話量型:いきなり話す。量で慣れる
- ② 書いて話す型:書く、直してもらう、その英文を話す
- ③ 形式再現型:手順に沿って人と通す
- ④ 一人で型をなぞる:決まった課題を一人で反復する
3②だけが「書く」から始まる
他の3つは話すことから始まります。②だけが、話す前に文章を確定させる工程を持ちます。
この違いを潰すと、内容が決まらない人の解決策が見えなくなります。だから独立した種類として立てています。
4種類が違えば、比較そのものが成立しない
書いてから話す道具と、その場で話す道具を比べても、優劣は出ません。工程がまるごと違うからです。

5この記事が扱う範囲
一次試験向けのアプリは扱いません。単語やリスニングを含む総合的な選び方は、英検アプリの級別・技能別ガイドで扱っています。
並べ方の根拠と、書き手の利害を先に開示する
ランキング記事は、書き手の都合で順番が動きます。判断材料として、先に開示しておきます。
1報酬額では順位を決めていない
紹介先によって、当サイトが受け取る金額は違います。しかし、その金額の大小を順番の理由にしていません。
①を先頭に置いた理由は、口から出ない状態では他の型が機能しないという学習順序です。金額とは無関係です。
2提携していないサービスも同じ枠で扱う
- 提携あり:Speak、ベストティーチャー、NativeCamp
- 提携なし:モチスピ、英スピ、その他の面接特化アプリ
- 提携なしの扱い:申し込みボタンを置きません。紹介料も発生しません
- 共通:種類の中で役割を説明し、不当に低く置きません
3種類の中で順位を付けるときの基準
同じ種類の中でなら、比較には意味があります。そのときに見ている基準を明示します。
30秒でわかる、自分に必要な種類の決め方
種類が4つあると聞くと複雑に思えますが、判定は3つの質問で終わります。上から順に答えてください。
1質問1:好きな話題なら、英語で1分話せるか
ここで止まるなら、必要なのは①発話量型です。他の型に進んでも、材料が出ないので前に進みません。
判定に使う話題は、自分の趣味や日常のことで構いません。難しい題材を選ぶと、材料探しに時間が取られて正しく測れなくなります。
2質問2:日本語で聞かれたら、答えが浮かぶか
英語は出るのに日本語でも詰まるなら、必要なのは②書いて話す型です。英語の問題ではなく、意見そのものが決まっていません。
この状態でその場の組み立てを練習しても、詰まる場所は変わりません。組み立てる作業を、本番より前に済ませる工程が要ります。
3質問3:面接の手順を、通しでやったことがあるか
- 1で止まる:① 発話量型。まず声を出す回数を増やす
- 1は通り、2で止まる:② 書いて話す型。内容を固める工程が要る
- 手順を知らない:④ 一人で型をなぞる。AI模擬面接などで流れを反復する
- 手順は知っているが人前で崩れる:③ 形式再現型。人を相手に通す
4複数に当てはまったら、上のものを選ぶ
2つ以上に当てはまる場合は、番号の小さいほうから手を付けてください。下の型は、上の型が満たされていないと空回りします。
ただし、試験日が近い場合は例外です。日数が少ないときの優先順位は、記事の後半で別に扱います。
5判定は週に一度やり直す
練習を進めると、穴の場所は移動します。最初の判定を試験日まで持ち続ける必要はありません。

種類① 発話量を増やす道具は、口から出ない人のためにある
最初の種類です。英語そのものが音にならない段階を担当します。ここが埋まっていないと、他の型は機能しません。
1この型が埋める穴
質問を聞いてから声が出るまでの時間、短い文を言い切る力、話すこと自体への抵抗。この3つを回数で削っていきます。
扱うのは量であって、内容の質ではありません。質を上げるのは、次の段階の仕事になります。
英語が出ないという状態は、知識不足とは限りません。読んで分かる語彙を持っていても、音にした経験がなければ口は動きません。
2この型ではできないこと
3この型の代表と、非提携の選択肢
提携がある選択肢としてはSpeakがあります。提携のない選択肢としてはモチスピなどの会話アプリが挙げられます。
- 1回あたりの所要時間が短く、毎日回せるか
- 始めるまでの手間が小さいか
- 話したあとに振り返る仕組みがあるか
- 無料の範囲で、続けられるかどうかを判断できるか
4モチスピとの違いは、深掘り記事で扱う
会話アプリ同士の細かい違いは、この記事の範囲を超えます。会話アプリを二次に流用できるかで個別に扱っています。
種類② 書いて話す道具は、内容が決まらない人のためにある
2つ目の種類です。他の3つと工程がはっきり違うので、独立させています。話す前に、書く工程が入ります。
1この型だけが「書く」から始まる
2この型が埋める穴
面接で毎回ゼロから組み立てて詰まる人には、この工程が効きます。組み立てる作業を、本番より前に済ませてしまうという発想です。
暗記とは違います。使える表現の在庫を増やす作業です。同じ問いが出なくても、在庫があれば別の問いに流用できます。
3英検の構造とも噛み合う
英検は書く技能と話す技能の両方を測ります。書いて直してもらう工程は、二次だけでなく一次のライティングにも効きます。
4対象級には明確な制約がある
5形式の練習は含まれない
この型は内容と英文を固める工程を担当します。面接の手順そのものは扱いません。手順の再現が必要なら、③を別に確保してください。
本番と同じ形式の模擬面接は提供していないと案内されています。工程で解く型なので、そこは守備範囲の外だと理解しておくのが正確です。
種類③ 形式を再現する道具は、人前で崩れる人のためにある
3つ目の種類です。人を相手に、入室から退室までを通します。一人では作れない状況を用意する型です。
1この型が埋める穴
想定していない質問への反応、聞き返す動作、黙ったときの立て直し。どれも相手がいないと発生しない場面です。
一人で何度なぞっても、この3つは練習になりません。相手の反応が読めないという条件が、そもそも成立しないからです。
本番で崩れるのは、たいてい想定していなかった一手が来た瞬間です。その一瞬に備えるには、外から予測できない問いを投げてもらうしかありません。
2条件を隠さずに書いておく
- 今すぐレッスンにも対応:待機中の対応講師と練習できます
- 予約レッスンも選べる:講師や時間を指定する場合は予約条件を確認します
- 対象は3級から準1級:1級は含まれていません
- 形式別に練習する:回答を録音し、講師と確認・修正します
3別説明ページの時間配分は、現行教材の条件と混ぜない
旺文社ベースの別説明ページには、模擬試験がおよそ5分から8分、復習がおよそ17分から20分という案内があります。入退室の台詞に関する説明も同じページの内容です。
ただし、この教材を現在選べることまでは確認できていません。時間配分や予約条件を、現行オリジナル教材の仕様として案内しないように区別します。

4専用教材がなくても代替できる
対象級から外れている場合でも、汎用の教材で目的は達成できます。短い文章を読ませてもらう、写真を説明する、意見を求めてもらう。依頼の仕方さえ決めておけば成立します。
専用教材の価値は、依頼を自分で設計しなくて済む点にあります。逆にいえば、設計できるなら教材の有無は決定的ではありません。
5この型は、回数より1回の質で使う
通し練習は毎日やるものではありません。1回通して詰まった箇所を洗い出したら、あとは一人で潰す作業に戻ります。洗い出しと個別練習の往復が、いちばん短い道になります。
種類④ 一人で型をなぞる道具は、手順を知らない人のためにある
4つ目の種類です。AIが相手になり、決まった課題を繰り返します。人を相手にしないぶん、回数を稼げます。
1この型が埋める穴
面接の進行を知らない、音読が安定しない、絵の説明の言い出しが毎回変わる。この3つは、反復で確実に改善します。
気兼ねが要らないので、同じ課題を何十回でも回せます。相手の都合を気にせずに済むことは、初期段階では大きな利点です。失敗しても誰にも見られないという条件も、回数を押し上げます。
2反復が効く作業は限られている
- 音読の速度と、区切る位置を一定にする
- 絵の説明を、毎回同じ形で言い出す
- 意見を述べるときの構成を固定する
- 制限時間の感覚を身体に入れる
3この型の代表的な選択肢
英検二次に特化したAIアプリがいくつか存在します。旺文社の面接完全予想問題シリーズを収録したものもあります。
4提供形態に注意が要る
この種類のアプリには、塾や教育機関向けに提供されているものがあります。個人で申し込めるかどうかは、サービスごとに条件が異なります。料金が問い合わせ制になっている場合もあります。
個人利用の可否と料金は、必ず提供元に直接確認してください。
5この型では作れないもの
出題の範囲が決まっている以上、想定外の質問は発生しません。驚きが作れないことは、この型の構造上の限界です。
個別の比較はAI模擬面接と人の練習の比較で扱っています。
また、AIが返す点数は、そのアプリが定めた基準による出力です。英検の評価とどう対応するかは公開されていません。絶対値ではなく、前回との差だけを見てください。
4種類を横断して並べると、埋めている穴が違う
ここまでを表にします。順位を付けるための表ではありません。自分の穴がどこにあるかを見つけるための表です。
| 項目 | ① 発話量型 | ② 書いて話す型 | ③ 形式再現型 | ④ 一人で型をなぞる |
|---|---|---|---|---|
| 発話の回数 | 大量に積める | 限定的 | 相手の時間による | 大量に積める |
| 内容と英文の確定 | 扱わない | 中心的に扱う | その場で組み立てる | 模範解答がある |
| 形式の再現 | 扱わない | 扱わない | 通しで再現できる | 課題単位で再現 |
| 想定外への対応 | 扱わない | 扱わない | 実際に起きる | 起きない |
| 心理的な負担 | 低い | 中程度 | 高い | 低い |

1すべてを埋める必要はない
4つ全部に手を出すと、どれも薄くなります。いま痛んでいる穴を1つだけ選んでください。
表の見方は、勝っている列を探すことではありません。自分が困っている行を先に決めて、その行で「扱う」と書いてある列を選ぶという読み方です。
2表の条件は自分で確認する
無料で確かめられる範囲は、種類ごとにまったく違う
費用をかけずにどこまで試せるかは、種類によって性質が異なります。同じ「無料」でも中身が違います。
1種類ごとの無料の性質
- ① 発話量型:毎日続けられる形かどうか
- ② 書いて話す型:添削の中身と、やり取りの流れ
- ③ 形式再現型:人と話したときに自分が固まるかどうか
- ④ 一人で型をなぞる:画面の作りと、課題の進み方
2無料では分からないこと
どの種類であっても、本番で通用する水準に届くかどうかは無料の範囲では判断できません。確かめられるのは、自分に合うかどうかまでです。
伸びるかどうかは、続けた日数が決めます。体験の一回で判断できるのは、続けられそうかという感触までだと考えてください。
3試す順番も、種類の順に従う
同時に複数の無料枠を使うと、判断が混ざります。1つ試して、合わなければ次に移るという進め方が確実です。期間の重複も避けてください。

- 先に判定を済ませ、種類を1つに決める
- その種類の中から、候補を1つだけ選ぶ
- 確認したい点を、始める前に紙に書く
- 合わなければ、期間内に次の候補へ移る
4確認したい点を先に決めておく
漠然と試すと、結局よく分からないまま期間が終わります。「何が確認できたら判断できるのか」を先に言語化してください。
対象級によって、選べる種類が変わる
級によって、そもそも選択肢に入らない種類があります。ここを先に確認しておくと、無駄な検討を省けます。
1級ごとの制約を整理する
- 3級・準2級:②は対象外。①③④から選ぶ
- 準2級プラス:②は対象外。④も収録内容が他の級と異なります
- 2級:4種類すべてが選択肢に入ります
- 準1級:②③④が使えます
- 1級:③④は対象外の場合が多く、①②が中心になります
2下の級ほど、形式の比重が高い
3級や準2級では課題が短く、音読の出来がそのまま結果に響きます。この帯では④の反復が効率よく効きます。
意見を求められる場面も、身近な話題が中心です。長く話す必要がないぶん、形式さえ通っていれば大きくは崩れません。
3上の級ほど、既製品が減る
1級では、既製の二次対策商品そのものが少なくなります。②のように工程で解く型か、汎用の議論教材で代替する形になります。
4対象級は必ず自分で確かめる
対応する級は、サービス側の判断で追加されたり外れたりします。他の記事の情報が古いまま残っていることも珍しくありません。
迷ったときの優先順位は、残り日数で決まる
どの種類から手を付けるかは、試験日までの日数で変わります。ここは機械的に決めてかまいません。
11か月以上あるなら、順番どおりに
①から順に進める余裕があります。声を出す回数を積んでから、内容を固め、最後に形式を通します。
この配分だと、①に3週間、③④に1週間という置き方になります。形式に必要な時間は、思っているより短くて足ります。
22週間程度なら、④と③に寄せる
発話量は短期では増えません。その代わり、形式は知識として入れれば当日から効きます。投資先を切り替えてください。
短期で伸ばせるところから手を付ける。これが期限のある試験での原則です。①をゼロにする必要はありませんが、比重は落として構いません。
31週間を切っているなら、形式だけを取る
- 1か月以上:①を厚く。最後の1週間で③④に移る
- 2〜3週間:④で手順を覚え、③で1回通す
- 1週間未満:進行の確認と音読に集中。新しい種類を足さない
- 数日:④だけ。道具を増やす時間そのものがありません

組み合わせるなら、順番を間違えない
複数の種類を使うこと自体は問題ありません。ただし、同時に始めると効果が落ちます。
1基本の並び

2逆順にすると、高い時間を安い作業に使う
人を相手にする時間は、この中で最も費用がかかります。その時間を単語探しに使ってしまうのが、順番を逆にしたときの損失です。
加えて、準備が整う前に人前へ出ると、うまくいかなかった記憶が残ります。その記憶が次の練習への抵抗になり、回数がさらに減ります。
3③は1回で足りることが多い
通し練習は毎日やる必要がありません。1回通して詰まった場所を見つけたら、あとは一人で潰す作業に戻ります。
種類の中で順位を付けるなら、根拠はこの4つ
同じ種類の中でなら、比較には意味があります。何を見て判断するかを明示します。
1対象級の広さ
自分の級が対象に入っていなければ、他の条件は関係ありません。最初に確認すべきはここです。
対象外の級で使えないかと工夫するより、別の種類に移るほうが速く進みます。
2形式への忠実さ
面接の課題をどこまで再現しているか。音読があるか、絵の説明があるか、やり取りが発生するか。
ただし、忠実であればあるほど良いわけではありません。自分の段階に必要な忠実さがあれば十分です。声が出ない人にとって、忠実さは価値になりません。
3無料で確かめられる範囲
- 対象級:自分の級が入っているか
- 忠実さ:本番の課題をどこまで再現するか
- 無料の範囲:判断に必要な情報が無料で得られるか
- 続けやすさ:1回の手間が小さく、毎日回せるか
4入れていない基準もある
知名度、利用者数、デザインの好み。これらは判断に入れていません。合否に関係する要素だけを基準にしています。
利用者が多いことは、自分に合う保証にはなりません。段階が違えば、多数派の評価は参考になりません。
アプリだけでは埋まらない部分が残る
4種類をそろえても、道具では届かない領域があります。ここは自分で用意するしかありません。
1本番の緊張は再現できない
会場に行き、知らない人の前に座るという状況は、どの道具でも作れません。できるのは、そこに近い経験を1回でも積んでおくことだけです。
当日の緊張そのものを消す方法はありません。ただし、初めての経験を当日に持ち越さないだけで、体感は変わります。
2意見を持つ作業は代行できない
社会的な話題について何を考えるかは、道具が決めてくれません。上の級ほど、この部分の比重が上がります。
英語の問題だと思っていたものが、実は材料の不足だったという例はよくあります。母語で問われても答えが浮かばないなら、それは語学の課題ではありません。
3身近な人に頼むという選択肢
家族や友人に相手を頼むのも有効です。英語が分からなくても、聞く役として成立します。
- 用意した文章を渡して、読ませてもらう
- 手元の写真を見せて、説明を聞いてもらう
- 終わったあとに、黙った時間の長さだけ伝えてもらう
- 内容の正しさは指摘しないでもらう
4道具は目的の一部しか担当しない
どの種類を選んでも、埋まらない部分は残ります。道具に全部を期待しないほうが、結果的に使いこなせます。
料金の見え方は、種類ごとに性質が違う
費用の比較は難しい部分です。表示されている金額だけを見ると、判断を誤ります。
1回数に比例するものと、しないもの
一人で使う道具は、追加で1回やっても費用が増えません。人を相手にする種類は、練習量がそのまま金額に反映されます。
同じ月額でも、回数を積める種類とそうでない種類があります。1回あたりの費用に換算すると、印象はかなり変わります。
2追加費用が発生する仕組みに注意する
- 月額に含まれる範囲がどこまでか
- 予約や特定の教材に、別の消費が必要か
- 無料期間中に使える機能に制限があるか
- 解約の手続きがどこで行われるか
3短期利用なら、月額の高さは問題になりにくい
二次対策は数週間で終わる取り組みです。月額が高くても、使う期間が短ければ総額は抑えられます。ただし解約の手順は先に確認してください。
逆に、月額が安くても使わなければ支出だけが残ります。金額の絶対値より、その期間に何回使うかで判断してください。
ランキング記事を読むときに、確かめたい3点がある
この記事に限らず、比較記事を読むときの見方を書いておきます。順位を鵜呑みにしないための視点です。
1順位の根拠が書かれているか
何を基準に1位なのかが書かれていない記事は、根拠が示せない順位だという可能性があります。基準が明示されているかを最初に見てください。
基準が書いてあれば、それが自分にとって重要かどうかも判断できます。基準がなければ、順位そのものを使えません。
2役割の違うものが混ざっていないか
同じ表に、会話アプリと面接教材とオンライン英会話が並んでいたら注意が要ります。比較の土俵が違うものを並べている可能性があります。
星の数や総合点で並べている記事も同様です。合計点は、何を足したのかが分からなければ意味を持ちません。
3利害が開示されているか
二次対策アプリ選びでやりがちな失敗が3つある
最後に、選び方の段階で起きやすい失敗を挙げます。どれも避けられるものです。
1入れることを目的にしてしまう
アプリを入れた時点で満足してしまい、開かないまま試験日を迎えるパターンです。入れる前に、いつ使うかを決めてください。
「毎日」ではなく「朝の通学中」のように、時間帯まで決めておくと開く確率が上がります。
2複数を同時に始める
無料枠をまとめて開くと、どれも中途半端に終わります。1つずつ試して、合わなければ次に移る形が確実です。
体験期間が重なると、どれがどれの効果だったのかも分からなくなります。判断材料を残すためにも、1つずつ進めてください。
3種類を決めずに順位だけを見る
自分に必要な種類が決まっていないと、どの順位を見ても判断できません。先に決めるのは種類、次が候補です。
順位から入ると、上位に載っているという理由だけで選ぶことになります。それは自分の穴とは無関係な基準です。
英検二次対策アプリのよくある質問
判断に迷いやすい点を並べます。当てはまるものだけ拾ってください。
結局、どれか1つだけ選ぶならどれですか?
種類が決まらないと答えられません。声が出ないなら①、内容が浮かばないなら②、人前で崩れるなら③、手順を知らないなら④です。順位ではなく状態で決めてください。
無料のものだけで二次対策は完結しますか?
種類によっては可能です。ただし、無料の範囲で確認できるのは「自分に合うか」までで、本番で通用する水準に届くかどうかは判断できません。
アプリだけで合格できますか?
合格を保証できるものはありません。ただし、自分の穴に合った種類を選べていれば、道具として十分に機能します。合わない種類を使い続けるほうが問題です。
英検の公式アプリはこの4種類に入りますか?
本記事では、二次の練習を行う道具に限定しています。公式が提供する情報や流れの確認は、どの種類とも別枠として扱ってください。形式や採点の情報は、必ず協会の公表資料でご確認ください。
1級を受けます。選択肢が少ないのですが
1級は既製の二次対策商品が少ない帯です。②の工程で内容を固めるか、汎用の議論教材で代替する形になります。英検二次で落ちる原因で手段の組み方を扱っています。
子どもに使わせる場合、どの種類がいいですか?
下の級なら④が扱いやすく、音読の反復に向きます。ただし塾経由での提供が中心のものもあるため、個人利用の可否を先に確認してください。
面接で黙ってしまうのが不安です
それは③が担当する領域です。ただし、その場で使える手を先に知っておくほうが早い場合もあります。沈黙したときの立て直し方を参照してください。
そもそも英語が口から出ません
①の段階です。形式の練習より前に、声を出す回数を確保してください。進め方は受験前に発話量を作る方法で扱っています。
4種類とも試したほうが安心ではないですか?
安心にはなりますが、効果は下がります。使う時間が分散し、どの種類も回数が足りなくなるためです。穴が1つなら、道具も1つで足ります。
途中で種類を変えてもいいですか?
むしろ変えるべきです。練習を進めると穴の場所は移ります。週に一度、3つの質問をやり直して、答えが変わったら道具も切り替えてください。
塾に通っている場合、アプリは要りますか?
塾で二次対策まで見てもらえるなら、③の役割は満たされています。その場合に足りないのは①か②です。塾で扱っていない部分だけを補う形にしてください。
一次対策のアプリも同じ記事で選べますか?
技能が違うので分けています。単語やリスニングを含む選び方は、英検アプリの級別・技能別ガイドのほうが適しています。
提携しているサービスばかり勧めていませんか?
種類ごとに提携のない選択肢も並べています。①ではモチスピ、④では面接特化アプリがそれに当たります。それらには申し込みボタンを置いていません。
まとめ:本数ではなく、種類で選ぶ
最後に要点をたたみます。判断の軸は、順位ではなく種類でした。
- 道具は4種類に分かれる:発話量/書いて話す/形式再現/一人で型をなぞる
- 種類をまたいだ順位は成立しない:埋めている穴が違います
- 判定は3つの質問で終わる:1分話せるか、日本語で答えられるか、通したことがあるか
- 残り日数で投資先が変わる:日数がないなら形式に寄せます
いま自分がどの種類を必要としているかは、すぐに確かめられます。身近な話題を1つ選んで、英語で1分話してみてください。そこで止まるなら、必要なのは①です。

種類が決まったら、その種類を掘り下げた記事へ進んでください。
- ① 発話量が足りない → 受験前に発話量を作る方法
- ④ AI模擬面接が気になる → AI模擬面接と人の練習の比較
- 会話アプリを流用したい → 会話アプリを二次に流用できるか
- 面接中に固まるのが不安 → 沈黙したときの立て直し方
- 二次全体を整理したい → 英検二次で落ちる原因の切り分け


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