なぜ have a look と言う?意味の薄い take/have が便利な理由

【解説】have a lookのhaveは何をしているのかを示すサムネイル
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look という動詞があるのに、英語はわざわざ have a look と言います。walk があるのに take a walk と言います。take や have は「意味が薄い」と言われるのに、なぜこんなに多用されるのでしょうか。

じつのところ、意味が薄いからこそ、後ろの名詞や形容詞と組んで、出来事の形を作りやすいからです。薄さは欠点ではなく、むしろ便利さの源なのです。

なぜ take / get / have は意味が薄いのに多用されるのか?
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基本動詞は「意味が多すぎて掴めない」と感じる

take、get、have は、最初に習う基本動詞です。ところが意味が多すぎて、かえって正体が掴みにくく感じられます。

  1. look → have a look (ちょっと見る)
  2. walk → take a walk (散歩する)
  3. get ready (準備ができる)

look という動詞があるのに、わざわざ have a look と言います。walk があるのに take a walk と言います。一見すると遠回りなのに、英語ではこの形がとても好まれます。

look で済むのに、なぜ have a look と言うんですか? 意味は同じに見えます。

have の意味が薄いからこそ、後ろの名詞を「1回のまとまった行為」として取り出せるんです。

まずは、軽動詞が文の中で何をしているのかからはっきりさせましょう。

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軽動詞は「出来事を包む容れ物」

have a look では、行為の中身は look という名詞が担っています。have 自体はほとんど意味を持たず、その行為を1回のまとまりとして包む容れ物のように働きます。

軽動詞が後ろの名詞を出来事として包む様子を示す図
軽動詞は意味の薄い容れ物。中身は後ろの名詞が担い、行為を1つのまとまりにします。

意味が薄いことは、欠点ではありません。薄いからこそ、後ろにいろいろな名詞を入れて、「1回の行為」「変化」「経験」など、出来事の形を自在に作れるのです。日本語の「散歩する」「一目見る」の「する」も、これに近い軽い動詞だと考えると分かりやすいでしょう。

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だから細かいニュアンスを作り分けられる

軽動詞を使うと、動詞そのものを使うのとは少し違う感覚が出せます。

動詞そのもの 軽動詞+名詞 足される感覚
look(見る) have a look 軽く一目、ひとまとまりの行為
walk(歩く) take a walk 散歩という1つの活動
rest(休む) take a break / have a rest 区切られた1回の休み

同じ名詞でも軽動詞で色が変わる

have a look と take a look では、後者の方が「しっかり見る」感じが出ます。中身の名詞は同じでも、どの軽動詞で包むかで行為の手ざわりが変わるのです。行為を1つの名詞として取り出せると、a quick look、a closer look のように形容詞で細かく修飾することもできます。これは動詞 look のままでは出しにくい柔軟さです。

lookとhave a lookの感覚の違いを示す図
look と have a look。軽動詞で包むと、行為が1つのまとまりとして扱えます。
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get は「変化」を作る軽動詞

同じ軽動詞でも、get は少し役割が違います。get ready、get angry、get better のように、ある状態へ移っていく「変化」を作ります。

have や take が「1回の行為・経験」を包むのに対し、get は「状態の変化」を担う、と分けて見ると整理できます。どれも意味が薄いからこそ、後ろの語と組んで、行為・経験・変化という出来事の型を作り分けているのです。だから基本動詞は「意味が多い」のではなく、中身を後ろに任せて、形だけを与えていると考えると掴みやすくなります。

make や do も同じ仲間

軽動詞のように働く動詞は、ほかにもあります。make a decision(決める)、make a mistake(間違える)、do the dishes(皿洗いをする)、do homework(宿題をする)などです。これらも、中身は後ろの名詞が担い、動詞は出来事の形を与えています。

中身は名詞、形は動詞make a decision / do the dishes
decide / wash と言える場面でも、名詞にして「ひとまとまりの行為」にできる。

ここで日本語の「する」を思い出すと、軽動詞の感覚がつかめます。「決定する」「散歩する」「勉強する」の「する」は、まさに意味の薄い軽動詞で、前の名詞に出来事の形を与えています。英語の have / take / make / do は、日本語の「する」に近い役割を、いくつかの動詞で分担している、と見ると親しみやすくなります。どの名詞にどの軽動詞が付くかは組み合わせで決まっているので、名詞とセットで覚えるのが近道です。

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まとめ:薄いからこそ、出来事の形を作れる

最初の問いに結論を示してまとめましょう。

take / get / have が多用されるのは、意味が薄いからこそ、後ろの名詞や形容詞と組んで行為・経験・変化といった出来事の形を作りやすいからです。have a look が look と違うのも、行為を1つのまとまりとして取り出しているためです。

軽動詞が後ろの名詞を出来事として包む様子を示す図
「軽動詞は容れ物、中身は名詞」と見ると、最初の疑問はすっきりします。

今回の要点

  • 軽動詞は意味の薄い容れ物で、中身は後ろの名詞が担う。
  • 薄いからこそ、行為・経験・変化など出来事の形を作り分けられる。
  • have a look / take a look のように、包む動詞でニュアンスが変わる。
  • get は「状態の変化」を作る軽動詞。

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