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【数詞&名詞】zeroの後に続く名詞は単数形?それとも複数形?

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【数詞&名詞】zeroの後に続く名詞は単数形?それとも複数形? 英文法
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この記事では、zeroという数詞のあとに続く名詞が単数形なのか、それとも複数形になるのか解説していきます。

英語の名詞には、可算名詞と不可算名詞という分類があり、可算名詞なら単数形と複数形を持ちます(単複同形を除く)。そして、「1」を超えた場合、可算名詞は複数形に変化するのが基本です。

それでは、逆に「1」を下回った「0」の場合はどうなるのか考えたことはあるでしょうか?

実は面白いことに、「1」を少しでも下回る数詞につく名詞は、複数形になります。興味深いこの現象についてぜひ最後までご覧ください。

zeroに続く名詞は単数形?複数形
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1より少しでも大きかったら複数形

当たり前のことを確認しておきましょう。簡単なことですが、ステップを踏んで英語の可算名詞の性質を見ていきます。

2以上なら複数形

英語の可算名詞は、その数がちょうど「1」なら単数形、「2以上」なら複数形になります。

可算名詞one book(1冊の本)

two books(2冊の本) / 100 books(100冊の本)

ここまでは中学校の英語の授業で学習する内容です。

1.1とかでも複数形

それでは、別のケースを考えてみましょう。

「1より少しでも大きい数」が名詞につくときは、単数形と複数形のどちらを使うのでしょうか?「1より少しでも大きい数」というのは、「1.1」とか「1.4」とか小数点を含む数のことを指します。

この場合、名詞は複数形になるのが原則です。

1より少しでも大きいThe students in the class read an average of 1.4 books a month.
(そのクラスの学生は、1ヶ月に平均1.4冊の本を読む)

1を少しでも下回ると単数形

さらにさらに別の可能性も考えてみましょう。

「1未満」の場合、単数形と複数形のどちらを使うのでしょうか?

実は一般的に、1を下回る小数の場合、名詞は単数形になります。

例えば、「0.5グラムの砂糖」と言いたいとき、gramという名詞は、gramsという複数形にはならず、gramという単数形になります。

0.5グラムの砂糖0.5 gram of sugar

英語の可算名詞の性質

今まで見てきた3つの例から、英語の可算名詞について次のようなことが分かります。

可算名詞の性質1よりも少しでも大きかったら、可算名詞は複数形になる
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zeroの後の名詞は単数形?複数形?

ここからが本題です。

今まで、1より少しでも大きい場合は複数形になり、1より少しでも小さい場合は単数形になることを見てきました。

それでは、0(zero)ぴったりの場合はどうなるのでしょうか?

結論は次の通りです。

不思議なルール数詞0(zero)が付く場合、可算名詞は複数形になる

なんとも不思議なルールですが、2つの具体例で確認してみましょう。

0の場合は複数形①Water freezes at 0 degrees.
(水は0度で凍ります)
0の場合は複数形②We are at 0 meters above sea level.
(私達は海抜0メートルの地点にいます)

たしかに言われてみればこんな感じの表現を見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか?実に興味深いルールです。

例外があるので注意

「数詞0(zero)が付く場合、可算名詞は複数形になる」というルールを説明しましたが、例外が2パターンあります。

1つ目は、単複同形の名詞は当然ですが、0(ゼロ)の後ろであっても複数形になりません。

厳密に言うと、単数形と同じ形が複数形なので、複数形にはなっています。正しくは、「-sという形態素を付けることで複数形にすることはありません」という表現になります。

例えば、「割合」という意味のpercentという単語は単複同形なので、0(zero)の後でも-sが付かず、また当然100の後でも-sが付きません。

例外①「単複同形」0 percent (✕ 0 percents)
100 percent (✕ 1000 percents)

 

2つ目の例外パターンの方が大切です。

決まりきった表現、すなわち慣用表現として使われるものは、「数詞0(zero)が付いても、可算名詞は単数形になる」という例外ルールがあります。

「数詞0(zero)が付いても、可算名詞は単数形になる」という例外ルールの対象である慣用表現を2つご紹介します。

例外②「慣用表現」zero chance (✕ 0 chances)
「可能性ゼロ」zero gravity (✕ zero gravities)
「無重力」

マニアックな知識ですが、例外パターンとしておさえておきましょう。

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なぜzeroの後の名詞は複数形になるのか?その理由

「数詞0(zero)が付く場合、可算名詞は複数形になる」という不思議なルールの理由を最後に考えてみたいと思います。

想像になりますが、数詞0(zero)が付く場合、表現したい内容は「まったくない」というイメージです。つまり、単数形よりも複数形の方が「ゼロ」というイメージと相性が良いような気がします。

とは言え、これはある種の決まりなので、理屈でどうこうできる問題じゃないのかもしれません。

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今回のまとめ

今回は、zeroという数詞のあとに続く名詞が単数形なのか、それとも複数形になるのか解説していきます。

その結果、以下のような不思議なルールが存在することがわかりました。

不思議なルール数詞0(zero)が付く場合、可算名詞は複数形になる

最後に具体例を通して確認しておきましょう。

0の場合は複数形①Water freezes at 0 degrees.
(水は0度で凍ります)
0の場合は複数形②We are at 0 meters above sea level.
(私達は海抜0メートルの地点にいます)

 

 

英文法
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コメント

  1. 匿名 より:

    1度はone degree ですが、マイナス1度は minus / negative one degree それとも minus / negative one degrees のどちらでしょうか?

    • 英文法のスパイス より:

      諸説あり絶対ルールではないんですが、
      「マイナス1以上 ゼロ未満」の場合は、単数形になるのが一般的です。なので、マイナス1度はminus one degreeです。
      ちなみに「マイナス1未満」の場合は、複数形になるので、minus 273 degrees Celsiusと(絶対零度摂氏マイナス273度)なります。